どんな仕事にもクレームというものはある。
クレームとトラブル、この違いは大きい。
トラブルというのは、ある事象がすでに起きてその結果に対する
顧客からの善処要望。
クレームというのは、事象が起きる前にも発生し得るもの。
先日、当社顧客の中でも業界No.1の企業よりクレームを頂いた。
システムにおけるセキュリティに関するもので、契約書等の法務
的視点に伴うちょっと異質なものだった。
先方は我々のようなパートナーをいくつも使っているので扱いは
なれているのだが、こと「新卒採用」となると事情は大きく変わる。
企業にとっては収益や事業拡大、発展において生命線となる人材。
膨大な費用をかけて長い期間社員を投入し結果を出す。
その過程の中ではミスは許されない。
この4月上旬には大手企業の大半が内定だしを終える。
上位校の学生はほぼこの時点で就活終了といっても過言ではない。
その後の内定者フォローというのがこの超売り手市場では肝となる。
4月に内定が出て、正式に入社するまで丸1年。
10月の踏み絵(内定式)まではまず安心できない。
秋採用を行う企業に寝返る場合もある。
異業種の「大手」に寝返る場合もある。
我々の仕事はこの「採用工程」すべて関わり、人事採用担当者と
一緒にミッションを完遂させることでFeeをいただいている。
今回いただいたクレームは一応の決着を見そうだが、改めて
感じたのは先方の不信や怒りが大きいほど、その初動と対応により
これまで以上の信頼を得ることが可能で、その後は最優良顧客に
なり得るということ。
文字だけではない「真摯な姿勢と迅速な対応」が結果、クレームを
ファンにする。