最近の学生は大手志向が強い。
とにもかくにも「ベンチャーだ!」と叫んでいた数年前とは
大きくかわった。
有名大学を中心に物産、商事、電通、フジ、JTBなど本当
にバブル時代のランキングかと思うような懐かしい配置。
そんな中でもベンチャー志向の学生はいる。
こういう学生はどっちか。
本当に経営意識を持って、具体的な起業年表をもとに学ぶ
姿勢でベンチャーに行く人。
あるいは、表現は悪いが大手に入れずこぼれた人。
後者の学生は酷い言い方かもしれないが、所詮企業に対し
多少なめたことろがあり、長続きしない。
そして転職を繰り返す。
結構お決まりのパターン。
前者の学生は実は大手からも内定を勝ち取り、その上で
辞退をしながらもベンチャーの門をたたく。
具体的な目標と時系列で計画をもった学生は少ないが、この
計画を常に持ち歩く学生が先日大手出版社の説明会で模擬
面接を受けていた。
面接自体はあまり器用ではなかったが、志望動機や自己分析
についてはなかなかの腕前だった。
器用に面接をこなす学生は大抵最終で落ちるのだが、彼の時
に限っては「興味深い」という点と「賭けてみたい」という感情を
持たせられ「採用」につながることも多いだろう。
某有名投資銀行の人事部長は、最近の面接で面白いことを
試したようだ。
将来の希望や夢を語らせてもつまらないので・・・
自分の「人生」を想像や希望を交えて4こま漫画で完結せよ。
というものをやったらしい。
これが実に難しく、思考性も確かめられて採用者には実にいい
らしい。センスも垣間見えるし。
学生には難しいだろう。
でも面白く表現できればこの4こまで大きな人生の転機を獲得
できる。
いずれにせよ、この部長はSPIやESだけでは人を信用しない。
まあ、そりゃそうだ。
そういう意味では自由な発想で人の「いい」ところ発見する努力
をする企業に悪い会社はないんだな、とつくづく思った。