人の命は、桜の花びらとは違う。 | じろう丸の徒然日記

じろう丸の徒然日記

私こと、じろう丸が、日常の出来事、思うことなどを、気まぐれに書き綴ります。

4月2日の日曜日に、道の駅「新潟ふるさと村」へ行ってみたら、桜の花が満開だったので、スマートフォンで写真に撮ってみた。
 
新潟ふるさと村

 
(2023年4月2日撮影)
 
私は、今でこそ桜の花美しさを素直に愛せるようになったが、若いころは、むしろ嫌悪感を抱いていた。
どうしてかというと、軍国主義を連想させるものがあったからである。
その元凶となっていたのが、『同期の桜』という軍歌である。

 
貴様と俺とは同期の桜
同じ兵学校の庭に咲く
咲いた花なら散るのは覚悟
みごと散りましょ 国のため

 
こんな歌詞を書き写したくはないのだけれど、引用しないと話が進まないので我慢して書き写してみたが、改めて馬鹿げた歌詞だと思う。
など樹に咲く花がやがて散っていくのは、花びらだけを落としているのであって、花そのものが死滅しているわけではない。
翌年に再び花を咲かせるため花びらを散らす、そういう生命のサイクルなのである。

 
それなのに、愚かな人間たちは、その意味も分からずに桜の花自分同一視して、自ら命を散らすことが素晴らしいことだと思い込んでしまった。
花びらが散ってもまた翌年に美しい花を咲かすが、人間の命一度散ったらそれっきり。完全に終わりである。
ましてやお国のために命を散らすなんて、本末転倒である。人間がいてこそ国は栄えるのではないか。
国民が命を捧げなければ国歌が繫栄できないのだとしたら、そんな国家はとんだモンスターではないか。

 
もしも桜の妖精なるものが本当にいたならば、さぞ戦時中の人間たちには呆れていたことだろう。
 
.。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*゜゜。
 
先月発売された経済誌『ZAITEN』4月号に、日本の防衛産業が衰退している旨が書かれていた。
安倍政権アメリカから兵器爆買いしたが、その代金は一括して払うのではなく、複数年度にわたる分割払いなのだそうだ。
つまり、日本アメリカかなり多くの借金をしているというワケだ。

 
それで防衛省資金繰りに窮するようになり、2018年11月に国内の防衛関連企業60社以上を呼びつけて、代金の支払いを2~4年繰り延べするように懇請したのだという。
つまり、それら企業に支払わなければならない防衛装備品の代金を、2~4年待ってくれというのである。
日本国家威信は、とっくにそこまで地に落ちていたのだ。

 
安倍晋三兵器爆買いの結果、かえって日本防衛産業衰退し始めたワケだが、その跡を継いだ岸田文雄は、「安倍を超えてやる」とばかりに防衛費2027年度に国内総生産(GDP)2%爆増させると決めてしまった。
ちなみに、岸田文雄が爆買いしたトマホークというミサイルは、かつては花形兵器だったが、今では設計が古く、「破壊力が見劣りし、速度も遅い」と専門家から指摘されている。
さらに、トマホーク携帯式防空ミサイルシステム「スティンガー」によって撃ち落されたという実例があり、抑止力としてどこまで機能してくれるものやら。

 
アメリカにしてみれば、そんな時代遅れ兵器の大量在庫日本が買い取ってくれるのだから、笑いが止まらないことだろう。
 
こうしたアメリカ追従兵器爆買いのせいで防衛費が足りなくなり、自衛隊では有事を想定した弾薬などの在庫を十分に確保できなくなってしまい、足りない部品他の機体から取り外して使いまわすということが起きているが、これを「共食い整備」というのだそうだ。
そういえば今月6日に、沖縄県宮古島付近で陸上自衛隊ヘリコプター行方不明になったが、今朝の新聞によると、やはり墜落したらしい。
もしかしたら、これも劣化した部品を使いまわす「共食い整備」のせいではあるまいか? 現時点ではまだ断定はできないけれども。

 
何にせよ、日本防衛産業は間違いなく衰退してきている。
三菱重工川崎重工などといった、自民党防衛省“お友達メーカー” は別として、その下請け企業が、近年は「もう成長が見込めない」防衛ビジネスに見切りをつけ、市場から撤退し始めているのだとか。
部品を納入してくれる下請け企業がいなくては、いかに大企業の三菱重工らも、完成品を作れなくなってしまう。
安倍晋三岸田文雄は、防衛力を強化しようとして、かえって国内の防衛産業を衰退させてしまったのだ。笑えない喜劇というほかはない。

 
『東方Project』2作目『東方妖々夢』には、「西行妖(さいぎょうあやかし)」という、開花すると人間の命を吸い取ってしまう呪われた桜の大樹が登場するが、もちろん主人公たちによってこの妖のモンスター大樹開花は阻止される。
しかし今、私たちが暮らす現実世界において、国民の命を犠牲にしてでも防衛力とやらを強化しようとした今は亡き安倍晋三と、その流れをくむ者たちによって、目に見えない「西行妖」開花させられようとしているのかもしれない。
それを防ぐのは、野党の政治家だけではなく、私たち国民一人一人の責任でもある。

 
(おまけの画像)
【春の日に桜花に集う妖精たち

画面左上から下へサニーミルクスターサファイアルナチャイルド
画面中央、リリーホワイト
画面右上からチルノ大妖精

(上の画像のキャラクター素材:dairiさんはるかさん
(背景・桜の花:じろう丸が撮影)
 
dairiさんのpixivのページ
https://www.pixiv.net/users/4920496
 
はるかさん「ニコニコ静画」のページ
https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im3189645
 
上海アリス幻樂団