韓国をバカにしていた日本の厚労省、妖怪の御利益にすがる。 | じろう丸の徒然日記

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私こと、じろう丸が、日常の出来事、思うことなどを、気まぐれに書き綴ります。

今、「アマビエ」という妖怪が人気を集めている。
何と、厚生労働省までがこの妖怪新型コロナウイルス感染予防イメージキャラクターに採用して、ホームページにその画像を公開したほどだから、その人気はすごい。
厚生労働省の該当ページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html#kokumin
(リンク切れの場合はご容赦ください。)
この画像は、家庭学校職場において自由に使っていいそうだ。(つまり著作権フリー


この妖怪は、江戸時代後期熊本県に出現したとされており、その目撃談は挿図(=挿し絵)入りの瓦版となって、遠く江戸にまで伝えられたという。
 
その概要はこうである。
毎夜、海中に光る物体が出没していたため、役人が様子を見に行った。すると海中から、それが姿を現した。
それ「アマビエ」と名乗り、やがて疫病が流行するので、その際には私の姿を絵に描いて人々に見せよ、と役人に告げて海中に消えた。
その姿人魚に似ているとされ、瓦版の挿画ではくちばし状の吻(ふん)のようになっている。また、尾びれ(あるいは脚)が三つあるとも言われている。
 
この妖怪が広く知られるようになったのは、何年か前にアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』鬼太郎新しい仲間として登場したのがきっかけだったと私は見ている。
実際、私も、このアニメをたまたま見て、この妖怪を初めて知ったのである。
アニメでは何とも可愛らしい、憎めないキャラクターとして描かれていた。
 
その姿に描いて他の人に見せれば、疫病を追い払う御利益があるとされていることから、新型コロナウイルス感染拡大に悩ませている今、あらためてこの妖怪「アマビエ」に注目が集まった。
おそらくアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』を観ていた人たちが、「アマビエ」を思い出して広めたのではないだろうか。
今、「アマビエチャレンジ」といって、一般の人のみでなくプロのイラストレーターさんなどが「アマビエ」を描いてSNSなどに投稿する活動が広まっている。
また、「アマビエ」を模したお菓子工芸品なども販売されて、かなりの人気を呼んでいるようだ。
 
【熊本日日新聞社】
妖怪「アマビエ」 読者投稿イラスト(1)

妖怪「アマビエ」 読者投稿イラスト(2)

妖怪「アマビエ」 読者投稿イラスト(3)

 
【時事通信トレンドニュース】
妖怪「アマビエ」の和菓子

 
「アマビエ」御利益なんて、しょせんは迷信だと言ってしまえばそれまでなのだが、それを言うなら、神社への参拝やそこで引く御神籤(おみくじ)、節分の豆まき、ひな祭り、七夕祭りなど、日本の伝統行事は大抵は迷信から成り立っているのである。
だから、私は多くの人がアマビエチャレンジに参加するのを否定するつもりはない。むしろそれで少しでも世の中が明るくなるのなら、意義のあることだと思っている。
 
しかしながら、厚生労働省がそれに乗っかるのはどうなのか?
厚労省は、新型コロナウイルス感染拡大に際し韓国がいち早く始めたドライブスルー検査を、さんざんバカにしていたのである。
ニュースサイト「リテラ」4月26日に伝えたところによると、例えばTwitter厚労省アカウントドライブスルー検査に関するこんなデマをつぶやいていた。
(以下、引用)
〈#新型コロナウイルス「ドライブスルー方式」のPCR検査を実施しない理由について】「ドライブスルー方式」のPCR検査が、いくつかの報道で紹介されています。〉
〈新型コロナウイルス感染症にかかっているのではないかと心配される方が、PCR検査を受けるためには、医師の診察が重要です。「ドライブスルー方式」では、医師の診察を伴わないことが多いため、我が国では、実施しておりません。〉
(引用、終わり)
 
しかし、韓国積極的に検査を行なうことによって、早く感染者を見つけ出して隔離するという戦略が功を奏し、感染拡大の封じ込めに成功した。
とりわけドライブスルー検査は、迅速に検査ができ、医療従事者への感染や院内感染の危険も避けられることから、評価が高かった。
今、韓国の成功例に倣って、ドイツアメリカなど世界各国ドライブスルー検査を導入している。
それで4月15日にやっと我が国の厚労省は、ドライブスルー検査の導入を推進するよう自治体に通知を出した。
 
ちなみに前述したように、「アマビエ」イメージキャラクターに使用し始めたのは、ドライブスルー検査導入よりも早い。
4月8日には厚労省公式Twitterで、「アマビエ」をあしらった感染拡大防止の啓発アイコン(前記の画像である)を公開、13日には公式ホームページで同じものを公開した。
韓国合理的な方法感染拡大防止に努力している間、我が国の厚労省若い人に向けて「ウイルスの感染拡大を防ごう!」というメッセージを発信するためと称して、妖怪を使ったキャンペーンなどやっていた。
 
「アマビエ」がもし本当にいたら、そんな厚労省に対して何と言うだろうか。