霧島の横綱昇進確率100%? | jiro-sumo-iのブログ

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大相撲九州場所は、大関霧島の優勝で幕を閉じました。

前半戦での2敗は、いずれも相手の突き押しに一方的に攻められた揚げ句、押しつぶされるように前に落ちた不甲斐ない負け方でしたが、後半は「横綱相撲」と言っていいくらいの圧勝でした。

これで、今年の優勝力士は、横綱1回、大関3回、関脇2回。

2018年から続いていて、1958年の年6場所制定着後最長記録を更新していた、「連続平幕優勝力士出現」記録は5年で止まりました。

上位陣とそれ以外の力士との力の差が、少しずつついてきたのでしょうか。

 

さて、優勝した霧島ですが、今場所で大関在位3場所目。

この在位3場所での優勝というのは、高く評価すべきだということは、過去の歴史が証明しています。

年6場所制定着後66年間で誕生した大関は、現役も含めて67人いますが、この内、大関昇進後3場所以内で優勝したのは霧島で15人目です。

過去14人の内、横綱に昇進したのは11人です。

ただ、昇進しなかった3人はいずれも新大関の場所に優勝しています。

つまり、大関昇進の勢いに乗じて優勝した、と言えなくはありません。

従って、昇進後2場所目、3場所目で優勝した大関は全員横綱に昇進しているということです。

ちなみに、霧島と同じ3場所目で大関昇進後初めて優勝したのは、近い横綱から順番に日馬富士、武蔵丸、曙、千代の富士、柏戸。

今場所後半戦で見せた、他の大関、関脇との実力差からして、霧島は彼らに続く可能性は十分にあると言えるでしょう。

今年、自身初の年間最多勝に輝いた霧島は年間62勝を挙げましたが、これは師匠の陸奥親方(初代霧島)が生涯唯一の年間最多勝に輝いた1991年に上げた勝ち星と奇しくも同じ。

その親方は、来年3月に65歳定年を迎えます。

それまで残り2場所。

横綱昇進を定年退職記念の贈り物にするという、最大の「師匠孝行」成るかに注目です。