市川潤子の 子育てというよりも【子供に育ててもらっているな】ブログ -42ページ目
2秒に1回ケンカしても、
何だか仲良しな、この2人♪

新年度も、そんな毛深い家を
どうぞ宜しくお願いします






※「毛深い家」とは、わが家の毛深い夫とゆかいな家族たちの略語です

自立塾HP・市川潤子講演会動画は、こちらへ♪
http://juritujuku.com/

【喫茶去・きっさこ】

人妻、この心を大切にしている

この意味は、
単に訳すと
「どうぞ、お茶を召し上がれ」
だけれども、真意はそこではない


性別・社会的な身分など関係なく
一切の思量の分別の無い、『無心の境地』で
人をもてなす、という意味


過去も未来も、利益もこだわらず
目の前の相手を心から、もてなす


誰に対しても、真心で接していきたい
人妻、いつもそう思っている


貧富貴賤の客を選ばず、
無心に施す

「喫茶去・きっさこ」
大好きな言葉です


今日は、幼稚園の理事の引継ぎで
ママ友が来ました


甘さ控えめの抹茶のあんみつを作りましたよ♪
お茶は抹茶ではくどいから、
ごぼう茶を煮だしました♥



さあ、召し上がれ~♪





【生き金】・・・意味のある、お金の使い方
「死に金」・・・私利私欲に使ったお金

今月は、祖父の97歳の誕生日でした


今日は、その祖父が
幼少の頃から私にいつも話してくれた
「生き金と死に金」の話をします


その話こそが、
自立塾の金銭教育の基盤になっています


あなたにとって、生き金とは何ですか
そして
死に金とは、何でしょうか





今まで自分を育ててくれた
祖父への感謝の意を込めて
書き進めていきたいと思います








「潤子は
朝から晩まで働いて
稼いだ1ヶ月分のお給料を、
何に使う?」



ニカッと笑うと前歯金歯の祖父が、
小学2年生の私に質問をした



何て答えたのかは秘密ですが、
祖父は優しい微笑みをかけ
続きを話してくれました




「おじいちゃんのお父さんはね、
体が弱くて、私が
小学生の時に死んでしまったんだ


お母さんは
子どもたちを食べさせるために
必死に働いてくれた

だけど
貧しくて、貧しくてね


当時は給食なんて
小学校には無かったから
みんなお弁当を持っていったのだけれども


おじいちゃんは持って、いけなかった
だからね、お弁当の時間になると
元気良く、校庭に遊びに行ったんだよ


このままではいけないと思って、
おじいちゃんは奉公に出た
それが、小学6年生位の頃だったかな


一番の理由は
家族を支えるためだけど、

頭の良かった私のお兄ちゃんが
「東京の大学に進学したい
教育者になりたい」
と言っていた

とは言え貧しくて、夢を
あきらめようとしていたんだ


だから応援したかったんだ」


祖父は、懐かしそうに遠くを見つめていた



「当時のお給料、いくらだと思う?」


小学2年生の私は、ふざけて
「100万円!!」
と言って、祖父を笑わせた





【15円】

その金額を聞いて
「うっそだあああああああーーー!」
と叫んだ記憶が、ある





前橋市の県庁のすぐそばに
教会があって
その隣に、おじいちゃんが奉公していた
「フランスパン」
という名のパン屋があったそうだ



「兄さんはね、一生懸命頑張って
東京の大学へ進学した
学ぶことがとても幸せそうだった

だからおじいちゃんも、
頑張れた


だけどね・・・」



「だけど??」

私は無邪気に、きいてしまった




「兄さんは、戦死してしまったんだ」


ショックで息をのんでしまった
そんな私を見て、
祖父は穏やかな笑みでこう言った







「おじいちゃんは、自分のことなんか
どうでも良かった

遊びたいとか、
おいしい物を食べたいとか、
どうでも良かったんだ

兄さんの夢が、おじいちゃんの夢でもあったからね」



それから厳しい目に、変わった

「潤子、お金には
【生き金】と【死に金】が、ある

人を幸せにする使い方をしたお金が、
生き金


自分の欲だけのために使うお金は、
死に金


だからこの先、お金持ちになれたとしても
決してそのことを忘れては、いけない


おじいちゃんは
兄さんの幸せそうに学ぶ姿を見て
お給料の全てを、ずっと仕送りした


戦死してしまったけれども、
あのお金の使い方には
一切後悔なんかしていないんだ

生き金って、そういうものなんだよ
使った者も、
与えられた者も、幸せになれる


それが、生き金なんだ」






自立塾が開校10周年を迎える1年前
全生徒の月謝を
1年間、無料にしました


あの時は、ご父兄から
「そんなことしないでください」
と反対されましたが

私は、自立塾から
お金という価値を抜いた時に
他に何が残るのかを、この目で見たかったのです



確かに1年間無料は、厳しいものでした


だからこそ、見えたものがあったのです

無料にしてから、ご父兄の言動が変わりました



授業が終わると、ご夫婦で出待ちして
毎回御礼を言いに来てくださったり

温かい手作りのプレゼントをくださったり

今まで顔も出さなかった父兄が毎回、出待ちして
話してくれるようになりました


だから色々なことが、話しやすくなりました

そうやって、あっという間に
開校10周年を迎えました




絆が見えたのです

(ああ・・・私の欲しかったものは、自立塾にある)
お金の価値を抜いた時、
私には【絆】が見えました


ですから、これからも
どんなことがあっても
自立塾のみんなを守りたい

そう思います


私は流行の服も、わかりません
テレビの話題も、わかりません
はやりの話題も、わかりません



でも、幸せです

素晴らしい人たちに出会えて、幸せなのです



あなたにとって、生き金は何ですか
死に金は、何ですか






嬉しいことが、ありました


今日の投稿は、ゆっきんがお世話になっている
ワンダフル幼稚園の園長先生に贈ります



園長先生、嬉しいことがありました



「園児1人の喜びは
ばら組全員で、喜び合っています
ばら組は、鉄棒の前まわりが
全員、できるのです」


最後の保育参観日の懇談会
担任の先生が、父兄ひとり一人の目を見て言いました


園長先生、実はね
うちの娘、こんな事を言い出したことがあったのです



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★




「もう幼稚園、行きたくない!!」
ギャーギャー泣きだし、時間に追われている朝から
さらに大ピンチに追い詰められました

だからこそ、これは大きなチャンスと思い
覚悟を決め
追われている仕事と時間を手放し、
すぐに娘と向き合ったのです



すると・・・
「てつぼうの前まわりが、クラスでわたしだけできない」

ギュッと抱きしめ、娘の髪をなでながら考えました


みんなが1年前に出来たことを、
早生まれの子は、今何度も挑戦しています


悔しい思いも、
みんなにどんどん追い越されて焦る思いも、
寂しい思いも・・・



全部受け止めてあげたい!

そう思ったのです


その日から、仕事が終わると
公園へ娘と通いました
群馬は空っ風が強いから、冬の公園で握る鉄棒は
氷のようでした


何日も何日も、通いました
小さな手は、氷のようでした
その手は、雪解けの春を願ったのです


「幼稚園、行きたくない!!」
練習しても報われぬ苛立ちから、
娘の登園拒否は、エスカレートしていきました


こんな時、園長先生ならどうしますか?


これには危機感を抱き、私は担任の先生に相談しました
その日の連絡帳は、数ページにわたり
先生からの応援メッセージがびっしりと、書かれていました



「先生はね、ゆっきんが鉄棒をがんばって練習していることが、とっても嬉しいよ!」

担任の先生のサポートもあり、
園と家庭での鉄棒練習は、続いていきました


【親がどんな応援をしたら、本人のやる気が持続するのか】
そのことに集中して、支えていく毎日でした


♪RRRRRRRRR・・・♪
担任の先生からの電話
幼稚園に行きたがらなくなってからの電話は、正直少し緊張しました


すると・・・




「市川さん!出来ました!前まわり、今日できました!!」

外遊びの時間、いつものように
先生は、娘の鉄棒特訓をしてくださっていたそうです


鉄棒を真剣に見つめ
腕にグッと力を入れて
精一杯、ジャンプしました


「やったああああああああああああああああああ!!!」
顔を真っ赤にして、ぐるっと回ると

ゆっきんの小さな肩は、震えて
嬉しくて、
嬉しくて、泣いていたそうです
先生も、もらい泣きしながら
クラスのお友達みんなで、喜んだとのご報告でした


「娘は、先生に出会えて幸せです
今日までお支え下さって、本当にありがとうございました」

ボーボー泣いているのが恥ずかしくて、
わざと明るい声で話しましたが
多分、バレていたと思います(笑)


だけど、沢山の学びを得られた
貴重な経験でした

(この子は、どうすれば伸びるだろうか)
この答えは、1つではありません
その子によって全然違うから
育児本には書いていない答えも、あるのでしょう



毛深い家の春は、ゆっきんが届けてくれました
その春は、
担任の先生の愛情あってのことです



園長先生、これからも親子共々
宜しくお願い致します


娘は今朝も、嬉しそうに幼稚園バスに
飛び乗って行きました




早生まれを、楽しもう!



人に求めない、大人の姿勢


抱えている重圧感を感じさせない、強さ


あなたは鮮やかな万華鏡のように
形を変えて、
人の心をつかむのでしょう


それは、情熱や
人・物に対する慈しみだったり
感謝の気持ちだったりする



あなたには、色々な顔がありますね



いつも投稿をご覧下さって、
本当に有難うございます


返事が追いつかなくて、ごめんなさい

だからこそ
明日はバレンタインなので、
日頃の御礼を伝えさせて下さい




その言葉は、
目を見て伝えたいと思います