【第5話・自立塾誕生物語★人の嫌がる仕事から見つけたビジネスチャンス】 | 市川潤子の 子育てというよりも【子供に育ててもらっているな】ブログ
あなたは、他人の家のトイレ掃除出来ますか?

この第5話は、どうしても読みたいと思って下さった人にしか、進んで欲しくない内容です。




私は

「先生」

と呼ばれるのが、
苦手だ。


そして

学歴にすがりついている人や、プライドがある人、

いきなり学歴を聞いてくるような教養の無い人は、
もっと嫌いだ。


一生、

一生、人から学び続けていたいから、私を先生と呼ばないで欲しい。


子供たちにはどうか

私を追い越す気持ちで、自立塾の門を叩いて欲しい。

どうか

日本の学歴社会において、問題点があることに【危機感】を抱いて欲しい。




自分は23歳で起業をしたが、

起業する前に、どうしても飛び込みたい世界があった。



人の嫌がる仕事


これを片っ端から、経験したかったのだ。

理由は、

相手の気持ちをわかってあげられる経営者になりたかったから。



それに、様々な仕事を経験させてもらう事は

時に、柔軟なアイディアを生む。



私はそれを、
祖父から教えてもらった。



あと1年でバラ色の定年退職だというのに、

祖父は県庁職員を辞職して祖母を泣かせた。
随分良いポストにいたのに、その地位からおりた。




更に、
宅建と行政書士の資格取得の為に無職になり、受験勉強の為に



先の見えぬ未来への、賭けに出た。


それについて行った祖母は、苦しかっただろうなと思う。


とはいえ、運良く一年間で資格取得出来たが、


ここからが祖父には感服してしまう。



60歳を過ぎた男が、






何と!!



トイレ掃除の見習いの仕事から始めたのだ。


しかも、友達が経営する不動産会社で。


60歳を過ぎて、同じ年代の友達の会社で

トイレ掃除の仕事をする。


あなたには、それが出来ますか?


男だからとか、
プライドとか、
そんなものは、便器にはいらないのだ!


滅茶苦茶働き、
滅茶苦茶遊び、
祖父はいつもキラキラと輝いていた。


94歳の今も、32年前に立ち上げた不動産会社の会長として、今も会社を守っているが

あの勢いを、心から尊敬している。


だからこそ、

私は起業する前に、沢山の経験を積みたかった。


沢山の人の【気持ち】を知りたい。

着眼点を変えて、世の中を見たい。



「世の中を、逆立ちして見てごらん。」

世間で当たり前と思われていること全てを、疑え。

そんな思いを込めて、生徒たちには伝えている。





ビラ配りのバイト、

トイレ掃除のバイト、

クレーム処理。


例えば、ビラなんか目の前で捨てられてしまう。



「ぺっ!」

機嫌の悪い人が、ビラを差し出した手にツバをつけたこともあった…

泣きたくなったし、
背中をとび蹴りしたくもなった。


悔しかった。

(どうしたら、喜んでもらってもらえるの…?)

そこが、ターニングポイント。


トイレ掃除だって、
便器についた人のウンコを、片付けるわけだ。


いかに効率良く、短時間で沢山の便器を美しく掃除出来るのか。


便器に向かって、

独り紅白歌合戦をしていたあの頃。歌いながら楽しんでいた。



トイレ利用者は、
上から目線の人もいれば、「有難うね」と優しく声を掛けて下さる人もいて、

その様々な出会いに、いつもワクワクしていた。


クレーム処理は、


かなり怒っている相手の対応は、凄く勉強になる。

瞬時に相手の立場になって、
分析するのは、瞬発力を鍛え上げられた。

言い訳を言わないのが鉄則。




あんなに学ばせてもらえた経験は、本当に貴重な時間だった。



【世の中に、必要とされる企業であり続けること。】

この言葉が私の精神の、軸にある。


ウンコにだって、
ビラにだって、
怒りにだって、






宝物が隠されているんだよ!!


このノートから、
あなたにも宝探しをしてもらえたら、幸いです。



第6話は、お金とチンピラと遺産相続について書きます。


コメントは、ウォールではなく、こちらのノートに残しておきたいのでお願いします。

重ねてお願いですが

この作品は全て、ノンフィクションです。
全作品、著作権は放棄していませんので、宜しくお願い致します。