くろしん通信第60号 【楽に動く】の巻 | くろしんのブログ

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世田谷梅ヶ丘 くろしん接骨院 の ブログです。

今回は「楽に動くためのコツ」についてご紹介します。

 

①関節可動域 

まずはこれ、「関節可動域」です。

その関節がどのくらいの範囲動かせるかと言う事です。

 

動くためには関節可動域が絶対に欠かせません。

どこまで必要かは日常生活や競技種目等により

求められる範囲は当然違いますが、

いずれにせよ必要範囲は関節がスムース(なめらか)

に動いてくれないことには話にならないわけです。

 

これ第一条件です。

②筋力 

当然「筋力」も必要ですね。

 

関節を可動させるのは筋力ですし、

また、

関節を安定させて余計な動きを防いでくれるのも筋肉です。

 

関節可動域が十分でも筋力が伴わなければ身体がブレて

不安定となり、関節もうまく動かせずに壊れやすくなります。

 

③モーターコントロール 

「モーターコントロール」とは“実際の動き”のことです。

 

関節や筋肉がただ“ある”だけでは役に立ちません。

 

身体情報を統合し、

指令を出して、

関節や筋肉を実際に動かしていく

神経系による働きが欠かせません。

 

例えば、

野球選手が腕を太くする筋トレだけをしていて

野球が上達するでしょうか。

そんなことはあり得ませんよね。

関節や筋肉を使いこなして、

目的動作を遂行できるようにしているのが、

この「モーターコントロール」です。

 

④姿勢制御 

地球上で過ごす私たちは重力下で動き続けなければなりません。

当然その時々で“最も相応しい姿勢”があるのです。

また、

各関節には適した関節アライメント(骨同士の位置関係)が

存在しますので、

これを崩さないことは関節を長持ちさせることに繋がります。

 

⑤重力を味方に 

「重力」を味方にすることも大事です。

 

例えば前へと進む時、

上半身を前に傾けた方が進みやすくなります。

また、

歩行時も重心の上下を繰り返しています。

 

もっと意識的に使うならば、

“膝抜き”と言う技法が存在します。

古来武道に伝わる身体操作です。

 

例えば前後に足をひろげて立って、

前足を瞬時に抜く(つっかえ棒を外すように浮かす)と

身体は前方へ落下しようとします。

その瞬間、浮かした足を再度着地するのですが、

これだけで最小限の筋力で前方への推進力を生みだす

ことが出来ます。

 

⑥伸張反射 

筋肉には

瞬間的に引き伸ばされると自動的に収縮する

特性が備わっています。

 

例えばスクワットの時、

一瞬で落下するようにしゃがみ込むと、

その反対方向に働く拮抗筋が収縮しようとするので

立ち上がる動作が楽に出来ます。

 

重量挙げの選手が一瞬しゃがんで持ち上げる動作は、

先に述べた「重力」と「伸張反射」を使ったやり方と言えます。

 

 以上、楽に動くためのコツについて、

基礎から応用までご紹介しました。本当は他にもあるのですが、スペースの関係で今回はここまでといたします。

 

ご質問あればどうぞ。