【肩インナーマッスル の巻】 | くろしんのブログ

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世田谷梅ヶ丘 くろしん接骨院 の ブログです。

今回は肩の『インナーマッスル』について。

 

肩に不具合がある方は必見です。

 

“インナーマッスル”と、耳にされたことある方は多いと思いますが、「インナー」つまり身体の内側(奥)に存在する筋肉のことです。これに対し、外側(体表近く)に存在する筋肉を『アウターマッスル』と呼ぶのですが、厳密には、両者を分ける定義は決まっておらず、体の内側外側と言う位置の他、その筋が持つ役割で分けられていることが多いです。

 

例えば野球の投球動作で、重い腕を力強く振り回す力を加えるのがアウターマッスルですが、それだけでは肩は上手く回らず良い投球は出来ません。

うまく肩を回すためには、肩が外れたりしないように安定させつつ、関節運動がスムーズに行えるように誘導しなければなりません。

 

つまり、この役割を担っているのがインナーマッスルで、アウターとインナーがきちんと仕事をこなすことでスムーズ、かつ、関節に負担の少ない動作が成り立つのです。

 

これはスポーツに限りません。

仕事や家事などで行う手作業には全て関わっています。

 

私達が過ごす日常の、何気ない動作の中で、インナーマッスルも働いてくれているのです。

しかし、このインナーマッスルは位置的にも感覚的にも地味な存在であり、「いまインナーマッスルを使っている」と言うような実感は非常に得られにくい筋肉です。

 

そのため筋力低下や断裂などが無自覚のままに進行し、ある時、痛みや腕が挙がらない等の症状によって不具合に気づくと言うケースがほとんどです。

 

肩のインナーマッスルについて見ていきましょう。以下の図をご覧ください。

 

 

図のように、肩のインナーマッスルは、一般的に「棘上(きょくじょう)筋」「棘下(きょっか)筋」「小円(しょうえん)筋」「肩甲下(けんこうか)筋」の4筋とされます。

 

各筋の働きを作用(力の方向)として、あくまで単純に表すと「棘上筋⇒外転」「棘下筋・小円筋⇒外旋」「肩甲下筋⇒内旋」となります。

 

   

 

 

肩動作時、適時適切それぞれの方向に働きかけることで、アウターマッスルをサポートし安定した、スムーズな方の動きを達成することができるのです。

インナーマッスルは、まさに“縁の下の力持ち”と言った存在なのです。

 

次回はインナーマッスルのトレーニング法についてご紹介しますね。くろしん