ジーラのブログ -5ページ目

母たんの施設の帰り、

お天気があまりにも良かったから、

初めてのバスに乗ろうと思ったのです

バスは15分待ち。

野原の中のバス停。

娘ちゃんから貰ったソニーのピンクのウォークマン。

ミスチル、サザン、バンプ、アジカン、

ゴーイングアンダーグラウンド、椎名さん。

初音ミク。

それに大好きなケンプとポロヴィッツ。

娘ちゃんの趣味も混じったおもちゃ箱みたいなウオークマン。

一番最初に入れたのに、ずっと聞いていなかったZARD。

ボタンを押すと懐かしい声。

もう13年経ったのか、記憶が心に落ちてきます。

父が亡くなって、皆で意気消沈して、

一日、一人ぽっちで、

家に閉じこもってるジーラさんを心配して、

娘ちゃんが入学手続きをして、

入学式は旦那ちゃんに引率され、

あっという間に、

娘ちゃんの学校の端にある、

放送大学に通う毎日。

たった一人、

母たんの傍若無人な振る舞いが

結束していたはずの集団を

如何して壊せたかが知りたくて、選考は心理学。

ちなみに

後3科目で卒業と言うところで只今挫折中。

「好きなものから食べるからだよ、ジラちゃん。」と娘ちゃんに言われ。

「金、いくらかかった?根性なしだなジラ。」と旦那ちゃんの罵りを受け。

口答えできず悔しいのに挫折の殻を破れない

情け無いジーラさん。


あの時娘ちゃんが揃えてくれた通学セット。

鞄の中には、CDウォークマン。

ボタンを押すとZARD。
木立の中を20分歩くと

一緒に帰る娘ちゃんとの約束の場所。

そのうち、通学のお仲間にチワワさんが加わって、

娘ちゃんが待つ場所まで、

夕暮れの構内を冒険しながらお散歩。

時々興味に駆られて鞄から顔を出す

まだ赤ちゃんのチワワさん。

ZARDにあわせた歩調が乱れて、

小さな頭をチョンチョンしていると、

はみ出してしまった集団を捨てても

十分幸せになれるような気がしてきて、

だんだん心がウキウキしてくるのです。

それに心強い新メンバーが二人ついてます。

チワワさんと

霊になって存在感を増した父。

ジーラさんの幸せの新しい出発点には、

構内の木立とチワワさん、

耳の中で何時も流れてたZARD。


バスが終点について

何時もの我が町の慌しい夕暮れ。

ビルが作る木立の中を

ZARDの歩調で歩き出したら、

チワワさんの重みが腕によみがえり、

心がウキウキしてきて、笑いが湧き出て、

永らく硬直していた頬に止まったのです。

チワワさんが亡くなって始めて笑えたような気がします。

見上げるとビルの間に夕暮れ過ぎの紺碧の空。

我が尊敬すべき師、チワワさん。

貴方の教えは、永遠です。


貴方の最大の教えは、勿論、わんこと暮らす幸せ。

毎日楽しかった。ありがとう。


潔癖症のジーラさんと娘ちゃん。

野生児の旦那ちゃんとは

衛生問題で長い間冷戦状態。

それをチワワさんは上手に中和して、

最大の解決方法、「妥協」を教えてくれました。


心配と言う取り越し苦労の馬鹿らしさ。

人は、置かれた状況の変化にとても弱いのです。

誰かの言葉に傷ついたり、怒ったり。

失敗や身の回りで起こる困り事。

何かが起こる度に私達は落ち込んだり慌てたり。

でもチワワさんは何が起きても動じないのです。

私達の状況は確かに変わったのでしょう、

チワワさんは少しだけ同情の眼差しを

あたふたしている我々に向け、

そうしてキッパリと私達の心に語りかけます。

状況は確かに悪い方を向いている様に見えるけど、

一番大事な貴方の根源は変わっていない。

私に見えるのは少し動揺しているけど昨日と同じ貴方。

貴方は何ひとつも失っていない。

変わったものが無いのに何を心配してるの、

気持ちが作り出した不幸の妄想は捨てたほうがいい。

そう言ってチワワさんは丸くなって寝てしまうのです。

「つれないお方。」とジーラさんが突っついても、

チワワさんは眠たそうな目を向けるだけ。

大丈夫、明日は普通に、変わる事無くやってくる。


どんな日であっても、明日が来ると言う、幸運のような幸せ。

自分の時は永遠に続かないと言う当たり前の当然。

今日を生きる事の重み。

今この時の大切さ、愛おしさ。


チワワさんが命をかけて教えてくれた事。

お金で人は幸せになら無いと言う事。

お金は幸せのための道具にさえならないと言う事実。

チワワさんがいなくなって、

盛り下がった毎日の娘ちゃんとジーラさん。

鬼の目にも涙なのか旦那ちゃん。

「何か食べたいもの無いのか?ご馳走してやるぞ。」

ケチな旦那ちゃんの清舞発言。

乗らない手はないと、

二人で考えてみるけど何も思いつかない。

食欲の娘ちゃんでさえ「何も要らない。」とのお答え。

二人の物欲の萎み具合に驚いたのか、

「何でも好きなもの買ってやる。何が欲しい。」

貧乏な旦那ちゃんが大口を。

何時もの二人なら、

旦那ちゃんの嘘つきなじいや的な発言をなじりながら、

欲の泉から湧き出る物の羅列に夢中になってしまうのに、

泉から湧き出る言葉が無いのです。

最強と言っても過言ではない我が物欲の泉が枯れてしっまたのです。

「何もいらない。欲しい物は何も無い。

お金持ちにもならなくて良い。」

「チワワさんがいないなら、お金持ちになっても面白くない。」

「欲しい物は、チワワさんだけ。」

「チワワさんがいた日々は凄く幸せだった。」


「娘ちゃん、ジーラさんは幸せなんだけど、

チワワさんがいなくなって、

なんだか幸せが欠けたような気がする。

幸せがちゃんと何時ものようにあるのに、

上手に幸せを見れなくなったような気がする。」

幸せはお月様の様なもの。

新月の時も、半月の時も、

そこに変わりなく月は存在しているのに、

お月様が在ることがちゃんと分かっていないと、

お月様が半分無くなったように思えてくる。

幸せを信じて、上手に幸せを見ていよう。

誰にも同じまん丸な幸せ。

どんな形の幸せが見えるかは貴方しだい。

チワワさんが教えてくれた幸せの形。


チワワさんを荼毘に付したのは火葬車。

春に桜で一杯になる公園沿えの川原。

時々お散歩に行った公園でなら、

きっとチワワさんは迷子にならずに

お家に帰ってこれるでしょう。

だって公園からお家が見えるのですから。

お昼に火葬車が来て、

寒い春の日にチワワさんを乗せた火葬車を

皆でタクシーで追っかけ、川原でチワワさんとお別れ。

炉の台に寝かされた小さな可愛いチワワさん。

ジーラさんが作ったピンクの花束をばらして

「お花を飾ってあげていいですよ。」と

葬儀社の方が言って下さって、

チワワさんの周りには沢山のピンクのお花。

ガーベラ、小菊、カーネーション。

「可愛いなぁ。」と旦那ちゃん。

「死んでもチワワさんは可愛いね。」と

娘ちゃんはチワワさんに最後の頬ずり。

チワワさんのなんと気高い事か。

川を流れて行くオフェリアを思わせる可憐さ。

黒いチワワさんにピンクのお花が良く似合う。


チワワさんは一時間半程でお骨になりました。

お骨になったチワワさんを渡してくれる時、

「家に置いておいても大丈夫ですよ、今は皆さんそうしてます。」

葬儀社の方が言って下さって、

私達はなんだかホッとしたのです。

亡骸になったチワワさんに最後まで丁寧に接してくれて、

チワワさんの最後に、親切な人に出会えた事を私達は感謝したのです。

「お骨のチワワさん、生きてる時と同じ重さなの。」と

チワワさんを大事に抱えて、

寂しそうに娘ちゃんが言いました。


2、3日暖かくなったその隙に春は沢山お仕事をしました。

母たんの施設の帰り道の土手には水仙が咲いていました。

ふきのとうも沢山顔を出しました。

覚えていますかチワワさん。

去年、「忘れないでね」って立ち止まって春を探したあの土手ですよ。

旦那ちゃんが言うのです。

「しばらく、犬は見られない。」って、弱虫ですね。

娘ちゃんは言います。

「お散歩している犬を見ると、凄く羨ましい。」って、寂しそうですよ。

「残念だけど、ジーラさん、貴方達を超えたわ。

一種、悟りの境地ってやつですね。」

二人はポカーンとした表情で視線がフリーズです。

ジーラさんに向けられた視線に?が一杯。

 「お散歩の犬を見ると、貴方のワンさん、

明日も元気かどうか分からないですよ。

お散歩が毎日続く保証なんて何処にも無いんです。

だから、大事にしてあげて、

今、お散歩している時間を目一杯楽しんで。

時間がこぼれ落ちないように、一歩、一歩大事に歩いてねって思うの。

 半分諸行無常のような。

一気にブラックな世界に飛んじゃったような。」

娘ちゃんが「そうだよね。」って笑いました。


「夢見たんだ」旦那ちゃんが言うのです。

「最後まで検査もしてもらえないでチワワさんは死んだ。

死因も分からない。

腑に落ちないし、腹が立つ。」

いまさらと思うけど夢の話だから、

娘ちゃんもジーラさんも静かに傾聴することにしたのですよ。

旦那ちゃんの与太夢話。

「訴えるって病院に電話をかけるんだ。

そうしたらお金を送ってきた。

この野郎。やっぱりおかしなことを家の犬にと思って、

今度はもっとお金を出せって脅したら、

ピーポー、ピーポー、パトカーが家の前で止まって、

両腕捕まれて、警察に連れて行かれた。」

「馬鹿だ。旦那ちゃん。」皆で大笑い。


訴えて勝ってもチワワさんは帰って来ないでしょう。

勝っても気持ちが晴れ晴れしない事は明白です。

腹が立たないと言えば嘘になります。

文句を言い続けても

楽しかった日々に戻ることは出来ません。

同じに時間が流れ続けるのなら、

私達は、チワワさんの思い出話をしてる方がずっと楽しいと思うのです。

あの時のチワワさん、あの日のチワワさん。

沢山の思い出を笑いながら話している時が楽しいのですよ。

腹だたしさに負けていたなら、

ジーラさん達はこんなに楽しい時間さえも失っていたかもしれないのですね。

小さなチワワさんは、ジーラさんの前でよく意味も無

くるくるしていました。

「ねぇ、娘ちゃん、チワワさん魔法使いの弟子みたい。」

「本当だ。チワワさん何の魔法かけてるのかなぁ。」

娘ちゃんと二人、魔法の時間によく付き合わされたものです。

あの時チワワさんがかけた魔法がなんだったか。

やっと分かりました。

笑顔をありがとう、チワワさん。


チワワさんのいない春は凄く寒い。


「私達の大事な大事な、小さなわんさんだったのに・・・・・。」

話の合間に娘ちゃんがションボリ呟く。

たった3日で、チワワさんは逝った。


「また、尻尾骨折したかなぁ?」

夜、尻尾が下がって元気のないチワワさん。

次の日、掛かりつけの動物病院を受診。

「尻尾じゃなく、首じゃないかって。」

チョット安心顔で娘ちゃん。

鞄を開ける。

待ってましたとばかりに

チワワさんがピョコンと飛び出す。

「お帰り、チワワさん。」

レーザーをかけ、ステロイド剤を投与され、

帰ってきたチワワさんは

何時もの可愛いおチビさん。

「だけど、炎症の数値が凄く高いの。

緊急な何かが起こってるかもしれないから、

明日、治ってなかったら、

神経の専門医を紹介してくれるって。」

娘ちゃんは手を洗いながら言った。

チワワさんはジーラさんの膝の上。

甘えん坊のチワワさんは、膝の上でずっとウトウト。


次の日、掛かりつけの動物病院を受診。

連絡を取ってもらって、

その日のうちに神経専門医へ。

帰ってきたチワワさんは少し元気がないけど

何時もの可愛いチワワさん。

「水頭症だって・・・・・。」

娘ちゃんとジーラさんは腑に落ちない。

「赤ちゃんの時は水頭症の顔してたけど、大丈夫だったねって、

2、3年前先生に言われたよね。」

検査は三日後。

娘ちゃんの最後の手段。

自分の職業をきっちり言って、

炎症の数値が異常に高いので、

急いで検査して欲しいと何度も頼んだけど、

「三日後でも、早いほうなんだ。」と娘ちゃんは

心配そうにチワワさんの小さな頭を撫でた。


夜、チワワさんは痙攣を起こす。

夜間救急病院を受診。

何度かチワワさんを見てくださってる先生も

娘ちゃんと同じ意見。

チワワさんの水頭症はそんなに悪いとは思えない。

何か、緊急の事が起こってると思うので、

朝一番で受診するように言われる。

薬がダブらないように最低限の薬で処置。

痙攣を起こしてぐったりしているチワワさんは、

一晩ジーラさんの膝の上。

ジーラさんの膝の上だとチワワさんはウトウト眠る。


朝、スポイトでお水を飲ませて、娘ちゃんに叱られる。

「チワワさん、可哀想だけど絶食だよ。

 検査してもらおうね。」

娘ちゃんは病院が開くのを待ってチワワさんと出かける。

「病院に行って、早く元気になろうね。」

チワワさんを送る。

11時30分に空の鞄で娘ちゃんが帰って来た。

「チワワさん、入院した。救急病院から連絡があったって。

着いたら、チワワさん連れて行かれた。」

娘ちゃんは少し呆けている。

「病院に何のお話もしてない。

チワワさんにも説明出来なかった。

明日午前中に会いに来て良いって。」

「だったら、その時に、チワワさんの性格や

飲んでるお薬、病気のお話をじっくりしたら良い。

 後で、チワワさんの入院のお道具揃えよう。」

「チワワさん治る?」おそるおそる聞いてみる。

「大丈夫治るって。そのための治療だって。」

その言葉がどれだけ嬉しかったか。

娘ちゃんもあまりの喜びで、

入院にあたってのたくさんの注意とお願いをせずに帰って来たと

家に着いた今、ションボリしてる。

「元気になれるなら、

チワワさんも私達も今日は我慢しよう。」


夜12時過ぎ。

チワワさんが息を引き取ってたと連絡が入る。

10時の注射のときは生きていたけど、

12時の注射に行った時は息を引き取っていた。

たったそれだけの説明を受けた。


そうして私達は大事な大きな幸せのかけらを失った。

甘えん坊のチワワさんを1人で寂しく逝かせた後悔が残る。

何の為の入院だったのか、

自分達の無知と無防備さに加え

病院に対する怒りがくすぶる。


30秒だけでも良いからチワワさんに会いたいと思う。

「ごめんね。大好きだったよ。

今だって、これからも、ずっと、ずっと大好きだよ。

幸せを有難う。」

そうして皆でチワワさんをギュウットしてあげる。


「チワワさん、オハヨウ。」

カーテンを開けて、お天気をチェックしながら、

寝ぼすけのチワワさんを覗き込む。

「オッキ、オッキですよ、チワワさん。」

娘ちゃんに馬鹿にされる目一杯の赤ちゃん言葉で、

チワワさんが起きるのを待つ。

ムックリ頭を上げるチワワさんは、まだ眠そう。

それでもチワワさんは、元気に起きる。

前と後の足で、

キュウーと今にも音が聞こえそうな程伸びをする。

あまりに気持ち良さそうなので、

「キュ、キュ、キュー。」と掛け声でジーラさんも応援。

「大きくなあれ。沢山、沢山伸びて、大きくなあれ。」

1,2キロの小さな、小さなチワワさん。

何処吹く風のポーカーフェイス。

一連の朝の儀式を終え、

頭を少し下げてジーラさんの前に立つチワワさん。

チワワさんの一日の始まり、

小屋から出しての合図。

たった15センチ位の段が降りれない

臆病なチワワさんを小屋から出しながら、

「今日も、沢山遊んでね。」 

ジーラさんのおまじない。

尻尾で答えるチワワさん。


笑顔で始まるジーラさんの一日。

オハヨウって言える幸せ。

チワワさんが居なくなって分かる宝石のような朝の時間。

日常の普通の時間の流れ中に隠れた大切な時。

無限という錯覚に隠された有限。

今という時間の重み。

大切だった戻らない日々。

血液型性格判断信じる? ブログネタ:血液型性格判断信じる? 参加中

私は信じない 派!

本文はここから
血液型という眼鏡をかけて人を分類すると、

複雑な人の性格を容易に分類できるのは事実です。

只、ジーラさんは、なんの先入観もない目で人を見ていたいと思うのです。

でも反面、会話の潤滑油としては、大層便利なアイテムです。


先日、

ワインを一本開けようと、唐突に開かれる事になった飲み会。

おつまみがありません。

冷蔵庫を開けてチーズとサラダを調達。

昨日の残りのシチューで

グラタンを作ろうと思うのにマカロニーが無いのです。

引き出しにはスパゲッティ。

スパでグラタンを作ったらシチューを吸ったスパが固まって、

出来上がったのはキッシュもどきグラタン。

ナイフでグラタンを切り分けて、

さあ始めましょう、ツギハギおつまみの飲み会。

酒の肴は会話。

「血液型で人を語るのはキライだけど、」で始まる

へそ曲がり二人の今日のお題は、

A型のお友達のお話。

娘ちゃんのお友達はなぜか、A型が多いのです。

それぞれ違った性格だし、考え方も実生活も全然違うのに、

共通する点が一点。

生き方上手なのです。

決して、お金持ちじゃないのに、生活がとてもおしゃれです。

何かを我慢するわけでなし、欲しい物はそこそこ手に入れ、

あらゆる場面に自分らしさが光っていて、

傍で見ているジーラさんを元気にしてくれるのです。

ワインもまわって饒舌になった

酔いどれ性格学者の二人が導き出した学説は、

「A型は、身体に中庸の感覚が備わっている。

何時も程々、多くを望まない。

悟りの道では我々の一歩先行くA型。」

そりゃあ、

人の暮らしだから、いつも平和とは限らないのです。

大変だった時の事もジーラさんは沢山知っています。

でも彼らは潰れません。

欲張らないから彼らは強いのです。

大変さを大層に嘆く事無く、人生の流れの中に受け入れ、

何時もの生活を淡々と送り続け、

大変さを生活の中に溶かし込み、

大変さを抱えながら、

今出来る事の狭さに投げやりになる事無く

あくまで自分スタイルを守り続けるのです。

何と、見事な生きっぷり。


「オオ、欲張りな娘ちゃん、我々にA型の中庸の心を。」

「アア、煩悩の塊のジラちゃん、我々にO型の大雑把さっを」

 これさえ揃えば、我々は無敵。 カンパイ!!!


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気になる投票結果は!?


今年もお墓参りは娘ちゃんとチワワさん。

お盆にお休みが取れなかった娘ちゃんのお墓参りは、

お盆過ぎ。

「お盆の後のお墓は寂しいの、チワワさんが居て良かった。」

「雨のお墓はことのほか寂しいからね。」

「なんかそれとも違うんだなぁ。

お墓参りの人はポツポツ居るんだけど、

とにかく寂しいんだよ。お坊さんも居ないしね。」

「えっ、ご先祖様、お盆なのにお経無し、なんと、不憫な。」

「大丈夫、娘ちゃんが般若心経唱えたから。

お墓のお天気は霧雨。

それでもお墓の前でチワワさんは楽しそう。

何時にない食欲で、粒々ご飯にアタック。

噛み合わせのおかしいチワワさん

ご飯を食べるのは一苦労。

そのうち霧雨が本降りに。

ご飯と格闘中のチワワさんを

無理やり鞄に突っ込んだからガルガル、怒る怒る。

タクシーに乗っても鞄の中でわさわさ、

可哀想なので、ちょっと開けてやったら、

もう、ぐいぐい顔を出してきて、

座席をなめようとするので、

山を降るタクシーの中は娘ちゃんと、

ぐいぐいのチワワさんとの格闘場に。

その時、事件は起きたのです。

娘ちゃんは、山を下りる途中の街の景色が好きで、

いつも同じ様な所の景色を写して帰って来るのです。

今日はスマホが、

手の中でシャッターチャンスを待っていました。

が、なにせ娘ちゃんは、チワワさんと格闘中。

シャッターチャンスどころじゃないのです。

ところが、手の中のスマホが

カシャッと突然シャッター音を響かせたのです。

娘ちゃん、驚いたけど、さもありなん。

チワワさんと格闘中、

知らずにシャッターを押す事もあるだろうと

自分に言い聞かせていると、再びシャッター音が、

今度は、絶対押してない。

娘ちゃん、怖くって、スマホのスイッチを切ろうと、

何度もスイッチを押すけど、

スイッチは全然切れません。やっとスイッチが切れて、

恐る恐る画像を見ると

沢山の動物が写っていたのです。

「ひょー、怖すぎだよ、よく耐えたね。」

「タクシーの運転手さんがお喋りで、

めちゃめちゃ明るい人だったから助かったけど、

静かな人だったら、絶対涙流してた。」

と言いながら、娘ちゃん、鞄をガサガサ。

「よく見ると、可愛い子達だから、ジラちゃん見てみて。」

と差し出された画像には、

白い光の塊で出来た動物の顔が

タクシーの窓に何匹も浮かんでいます。

目は薄いグレーで、本当にちっとも怖くないのです。

でも一番上の大きくってはっきりした顔立ちの狐のような

りりしい犬の顔は、

いつだったかの景色の中に写っていた様な気がするのです。

が、深く考えず、

写ったのが可愛い子達でよかったと思いながら、

とりあえず画像は消去。

お線香をたいて、

娘ちゃんの不思議なお話は終幕です。



三人、

テレビ画面の外国の古い街並みに見入って居りました。

「お化けが出る、お城のホテルがあるんだって。」

とジーラさんが言うと、

「外国に出るお化けは、外人なんだよ。」

と娘ちゃんが繋ぎます。

「旦那ちゃん、京都の旅館でお化けに遭ったぞ。」

「嘘でしょう。お話、今作ったよね。」

二人から同時の非難を受けても旦那ちゃんひるまず、

今日も、強引に始まる旦那ちゃんの怖いお話。

旦那ちゃんが、一泊7万円の旅館に泊まった時のお話。

貧乏性ではなく本当の貧乏人の旦那ちゃんは、

折角凄い旅館に泊めてもらったのだからと

飲み会もそこそこに、

急いで旅館に戻って、隅々旅館見学をし、

もったいないから、早く寝ようとお風呂も済まし、

10時には就寝。

「お前、高級旅館は、湯船に花が浮かんでるんだ。

ご飯も凄かったなぁ。」

「ふぅん。それで。」

10時にお布団に入った旦那ちゃん、一向に眠れないのです。

窓に目を向けると窓の外は坪庭。

「窓の欄間の木彫り細工は、

そりゃあ、細かくって立派なんだ。

見てると、その欄間から白いものが、スウーと入ってきて、

旦那ちゃんの上に乗っかったんだ。」

金縛りを知らない旦那ちゃん、

金縛りかと思って時計を見ると、時計は動いていて、

旦那ちゃんの上の白いものは、

よおく見ると女の人。

白い着物を着て、顔は真っ白。

長い黒い髪に、細い黒い目。

体系はややポチャリ。

「下膨れの顔がだんだん左の耳の辺りに近づいて来たんだ。

体に重さがないのが分かるのに、凄く重たいんだ。」

「旦那ちゃんどうしたの?」

「手で払い除けたさ。」

「手で払い除けたって、そんな事出来るの?」

「いなくなったぞ。」

「それから、何もなかったの?」

「ああ。」

その後旦那ちゃんは、あまりの恐ろしさに、

お部屋中の電気を全部点けて寝たのです。

「結局、朝までぐっすり寝たんでしょう。」

「ああ、だけど、朝起きて部屋を見ると、

柱のいたる所に刀傷の様な傷があったんだ。」

「それ、本当に刀の傷なの?」

「旅館の人に聞いてみた?」

「話したさ。」

不覚にも

旦那ちゃんの怖い話に聞き入ってしまった二人の頭の中は

沢山の何故で一杯に。

「そうしたら?」

「時々出はるんです、だって。」

「え”えーっ。」会場に湧き上がるブーイングの嵐。

「それで終わり?

土地の由来とか聞かなかったの。」

旦那ちゃんは怖い話の語り部の役を終え

満足気にお饅頭を頬張りました。

「旦那ちゃん、詰めが甘いよ。全然怖くない。」とジーラさん。

「なんて中途半端な怖いお話。

このもっさり感、どおしてくれるの。」と娘ちゃん。


暑いですね ブログネタ:暑いですね 参加中
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「暑いですね。」の挨拶は好きです。

人付き合いのスキルが欠如しているジーラさんの

夏のお助けアイテム。

「暑いですね」って笑いかけると何らかの答えが返ってきて、

人と接するきっかけを作ってくれます。
夏は、「暑いですね。」様々です。


だからジーラさんも答えます。

「今日も暑いですね。」

我が家の冷凍庫は氷菓とペットボトルの氷と

保冷剤で一杯なんです。


暑い日、氷菓を食べながら思い出すのは、

若かりし頃も機会音痴だった

旦那ちゃんのアホ、アホな武勇伝。

夏休み早々、父のお家に行って、娘ちゃんはお留守。

この夏一番の猛暑日に

「ジラ、ドライブに行こう。」と旦那ちゃんからのお誘い。

車は相変わらずの中古車。

不思議な事に旦那ちゃんの車は、

買い換えるたびにパワーアップして、今回はクーラー付き。

外気温はゆうに30度超え。

「スイッチ入れるから、早く窓閉めろ、涼しくなるぞ。」

クーラーが自慢の旦那ちゃん。

ワクワクしながら、スイッチオン。

動き出した車、なんだか変。

「クーラー強にして。」

「ようし、最大にするぞ。」

吹き出し口からの風は確かにさっきより強い。

でも車内の温度はさっきと同じ様な?

「ジラ見てみろあの車。窓全開で暑いんだろうなぁ。

アーア、団扇で扇いで、

その点旦那ちゃんの車はクーラー付き。涼しいだろジラ。」

「うん?」

当時、クーラー付きの車は珍しく、

車のほとんどの窓が全開。

うだった顔を窓から出して、車の中で暑そうな人達が、

旦那ちゃんの車を追い越したり、すれ違ったり。

「車の中は暑いぞ、可哀想にな。

こっちはクーラー付だ、皆羨ましいだろうなぁ。」

行き交う車を見ては、

クーラー付き中古車のデラックスさに大はしゃぎの

旦那ちゃんは、上から目線の同情を車に投げつけ御満悦。

ドライブインで休憩。

ドアを開けると涼しい風が。

「旦那ちゃん、折角のクーラーなのに

今日はそんなに暑くならなかったんだね。

外も結構涼しいよ。残念だったね。」

涼しい風に生き返るような気持ちがするジーラさんは、

「ねえ、もうクーラーつけなくて良いんじゃない。

 外も結構涼しいし。」

「何言ってるジラ。せっかくのクーラーが勿体無い。」

旦那ちゃんに窓をビッタリ閉められ、出発進行。

そんなこんなで、何度目かの休憩タイムにジーラさんは思ったのです。

「旦那ちゃん外のほうが涼しいなんて、絶対変。

クーラー壊れてるよ。旦那ちゃん騙されたんじゃない?」

さすがの旦那ちゃんにも湧き出る疑惑。

次のスタンドでクーラーの不調を見てもらう事に。

「ガス、入ってませんね。入れますか?」

スタンドのお兄さんが提示したあまりにも簡単な解決法。

ジーラさんの過酷でヘビーな一日は

この一言のオチの為にあったのかと思うと、

機械音痴の旦那ちゃんに腹が立つやら、可笑しいやら。

後で知ったあの日の温度は、その夏最高の34度。

車の中はきっと40度位。

クーラーと旦那ちゃんをひたすら信じてよく耐えたなぁ。

でもそんなに暑くなかったのが不思議。

心頭滅却すれば猛暑も涼しってとこなのでしょうか?


それにしても、今日も暑いですね。