占に行って参りました。
思うにジーラさん、長い人生で、三度ほど占の機会に巡り合ってます。
一番初めの占は、ジーラさんがまだ小学生だったか、中学生だったか、
定かではないのですが、町に細木さんが講演にやってきた時に、
母たんは近所の人に誘われて、講演を聴きに行きました。
「こんな事に興味は無いんだけど誘われて断れなかったから」
恥ずかしそうに言う母たんの鞄の中からは、細木さんの本。
「ついでに、皆の事も占ってもらった」と気乗りしないわりには、
フルコース楽しんできたらしい母たんが、
「ジラはねぇ、何でもうまくいく人生だけど、50歳辺りから波乱万丈になるんだって」
「波乱万丈って、ひどい人生だね。波乱万丈な人生は嫌だなぁ。」
心配いしていると父が申しました。
「いい人生に決まってる。年を取ると人生何も起こら無くって、
退屈な人生になるけど、ジラは退屈しなくて良いんだ。
色んな事が沢山起こって楽しいぞ。ちょっと忙しいかもしれんが、
何が起こるか楽しみにしてれば良いんだ。良いなぁジラ、楽しみだなぁ。
父は羨ましいなぁ」
そうして、父の笑顔と母たんの鞄の中の細木さんと、
波乱万丈は、ジーラさんの心の奥で思い出になっておりました。
ところが、数年前、占の勉強中の方が「見てあけましょうか?」と言って下さって、
ジーラさん、勇んで「お願いします。」と手を出しました。
「今まで結構忙しかったみたい。これからも忙しいみたいね、死ぬまで忙しいかな。
でも大丈夫、周りの人がが助けてくれるから全部うまくいく。心配しなくても大丈夫。」
第二の占でジーラさんの心に残ったのは、「死ぬまで忙しい。」
突然起き出した波乱万丈と相まって占の後半が飛んでしまい、
「娘ちゃんヤダヨー、波乱万丈で、死ぬまで忙しい人生って、
可哀相すぎるよジーラさん。」
「ジラちゃん、けちな事するからだよ。占は対価を支払って見てもらうものだよ。」
と言う事で、口コミで人気の占い師さんに見てもらう事にしたのです。
三度目の占は、予約を入れた正式な物、ジーラさん気合が入ります。
パーマをかけに行きましょう。
見栄えを少しでもよくしなくては。
「今回は、いつもより早いのでは?」と美容師さん。
「ハイ、暑いのでシャンプーの回数が多かったみたい。」ジーラさんニッコリ。
鏡に映るジーラさんのロット。
いつもより細いような。
出口まで送ってくれた美容師のお姉さん。
ニッコリ笑って、「何時もよりきつめにかけておきました。」
「有難うございます。」言ってるジーラさんの心の中で吹き荒れる
大仏パーマの大予感。
シャンプーすると明らかになったカーリーな頭。
待ちに待った占いの日はてんてこ舞い。
ブォーブォードライヤーの風で髪をなびかせブローといきたいのに、
かっちりした大仏パーマはたじろぎもしなっくて、果ては手櫛。
髪が仕上がった頃には、ドライヤーの熱風で汗だく。お化粧崩れ。
おまけに台風まで近づいて来て、ただ占いに行くだけで、大騒ぎ。
ジーラさんの人生はまさしく波乱万丈だわ。
何故ジーラさん、パーマに行ったかなぁ?
パーマに行かなきゃ、のんびりした一日だったのに。
台風はしかたがない。ジーラさんの預かり知らぬ事。
だけど、この一連の大騒ぎは、ジーラさんが原因。
正しくジーラさんが呼び込んだ波乱。
波乱万丈の人生は、半分ジーラさんの選択ミス。
だったら人生も変える事が出来るはず。
「ねぇ、娘ちゃん年寄りは占してもしょうがないのかなぁ、
過去は凄く当たったけど、未来の事あんまり聞けなっかた。」
「ジラちゃんは、占の仕方が素人だったよ。聞いてるだけじゃ駄目だよ。
知りたい事をちゃんと聞かないと。今度行くならメモして行ったら良いよ。」
だけどジーラさん占に行って感動した事が、
「何の影響でしょう?、
人の中に入って行こうとする傾向が見受けられるんだけど・・・・・。」
「心当りは有りません。自分は人と話すのは得意な方じゃないですし。」
この話は断ち切れたのですが、帰ってきてピッカリ思い浮かんだのです。
ジーラさんは努力していました。
ちゃんとお話が出来る人になれるように。
どんな些細な事でも、声に出して言わなければ伝わらないのです。
心は物を言いません。
何時も、少しだけ気を付けていただけで、変わってたのかもしれないのです。
持って生まれた気質のように、占に出てしまうほどに。
何という発見。
まるで、人の性格は、遺伝か環境か。遺伝も環境もの如く
人生や運命は、必然も偶然も。
偶然は自分の選択の結果であり、
選択の傾向は、自分が持って生まれた先天的性格だけでなく、
自分が少し努力して作り上げた後天的性格までも含んで影響するなら、
人生は半分作れるような気がして来たのです。
何だか未来は明るいような。
占に行って良かったなぁジーラさん。