心が死ぬと痛みは感じない、心理自殺と心理他殺 | 日本心理教育院 www.jip.ac

 

夫や妻の不倫が発覚されると、それがどれほど辛いものか直接経験していない人には絶対に分からないものです。これは直接経験をした唯一相手配偶者だけが感じる苦痛なので、不倫した当事者も、子供たちも、家族も、他のいかなる人も決してこの苦痛を知ることは不可能です。

このように強力な苦痛を感じさせる外傷トラウマは、自分の人生全体を傷に変えていくため、時間の経過とともに心は死んでいきます。ですから、外傷トラウマを放置することは結局は自分の心を殺す心理自殺のようなものだと言えます。心理自殺に至らせるくらいに心理が悪化する過程では、強力な自己破壊のエネルギーは他人に向けられ、他の人たちの心理も破壊させることになります。これは結局、他人の心理も殺す心理他殺のようなものです。



夫または妻の不倫が発生したとき、外傷トラウマの苦しみを感じている人は現状では果たしてどんな努力をするのでしょうか。
また、不倫をした当事者は苦しんでいる配偶者を回復させるためにどんな努力をするのでしょうか。

ただ我慢して耐える人もいますが、不倫に対する対処や対応、配偶者が話す不倫の原因を解決するための方法、証拠集め、夫婦カウンセリングやコーチング、訴訟と離婚、不倫の仕返し、他のことへの執着や依存(子供、仕事、宗教、勉強、趣味、占い、運動、ショッピング、ダイエット、セックス・・・)などの努力をしています。

しかし問題は、治療されていない状態でするこれらのすべての努力は、実は自分の人生全体を全て破壊する心理自殺をする方法なのです。なぜなら心理自殺をしてこそ苦痛が感じられなくなり心は楽になるからです。

また、心理自殺の後、他の人にも心理自殺の方法をアドバイスしたり、勧めたり、相談を受けたりしながら他の人の心理までも殺害する「破壊者」の人生を生きていきます。すると、他人の心理を殺害してその人の人生を破壊させる時に自分は楽しく幸せな人生を生きていると感じながら自分を合理化し正当化します。



皆さんが不倫をしたなら、すでに自分の心は死んでしまい、他の人たちの心理を殺害しながら生きている「破壊者」です。

また、皆さんが配偶者の不倫で苦痛を感じているなら、外傷トラウマが発生して心理自殺のための努力をしている最中であり、さらに進むと他人の心理を殺害する「破壊者」の人生を生きることになる予定です。

したがって現在、皆さんと皆さんの配偶者は心理自殺と心理他殺の人生を生きています。すると皆さんの子供たちはこれから先、どのような人生を生きていくことになるのでしょうか。

以上の惨憺たる悲劇を予防したいなら、今不倫した配偶者を変えようとするのではなく、直ちに自分を先に治療して回復させ、自分自身と子供たちを保護できる環境をつくらければなりません。

そして心理自殺と心理他殺に導く外傷トラウマ、または関係依存は必ずこころの作用原理に基づく自己治療法でのみ治療が可能です。JIPのこころ治療は世界唯一の自己治療法です。その他の方法は外傷トラウマと関係依存の根本原因を治療できないため、努力すればするほど破壊者に近づいていくだけだということをご参考ください。