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検査データの見方をお話しします。
今日は【貧血関係のデータの見方】
◆ヘモグロビン(Hb)
赤血球の中に存在する鉄を含んだたんぱく質です。
肺で酸素とくっついて、全身に酸素を運ぶ車の働きをしています。
透析患者さんの基準値は
9.0~11.0g/dl
とされていますが、個人的には10~11くらいがいいのではと思っています。
◆ヘマトクリット(Ht)
血液中に占める血球の容積の割合をみています。
ほぼ赤血球の体積比と同じなんですよ。
透析患者さんの基準値は
男性:30~50%
女性:30~45%
ヘモグロビンもヘマトクリットも貧血の状態をみています。
血が濃くなりすぎると、頭が痛くなったり、シャントが詰まってしまったり、心筋梗塞や脳梗塞などもは発症しやすくなります・・・![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
薄すぎると心臓に負担がかかり、動悸・息切れ・疲れやすい・だるい・寒いなどの症状がでてきます![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
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脱水の時も、ヘマトクリットは上昇しますよ![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
水が減り濃くなるからです。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190829/11/jinzouhakase/1e/8d/p/o0442037114556955622.png?caw=800)
つぎは鉄関係
鉄は、赤血球のもとになるものですよ![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
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◆血清鉄(Fe)
血清鉄は、DNAを造ったり、酸素を運搬したり、エネルギーを産生したり、生きていくのに必須の物質です。
私たちの体に3~4gほどありますが、血清中には3~4mgしかないんですよ。
透析患者さんの基準値は
血清鉄(Fe) 70μg/dl以上
◆フェリチン
主に肝臓に貯蔵されている鉄と結合しているたんぱく質です。
体の中にどれくらい鉄が溜まっているか判断する指標になります。
血液中には少ししか存在しない鉄は、フェリチンに形を変えて体に溜まっているんですね![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
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透析患者さんの基準値は
フェリチン 60~300ng/ml
血清鉄の上昇は
鉄剤の過剰投与やヘモクロマトーシスなど。
フェリチンの上昇は
大量に輸血した後や、鉄剤を過剰に投与した際におこる続発性ヘモクロマトーシスなどです。
逆にこの2つが低下している時は
まさに鉄が足らないとき。出血した後などが多いです。
この基準値は、今腎臓の医師の中でも意見が分かれているところで、どこがいいとはいいにくいですが・・・。
足りなすぎも、多すぎもよくないんだよと、ご理解くださいね![爆 笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
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