末期腎不全治療率は日本が首位~Medical Tribuneより | 腎臓内科医のつぶやき

腎臓内科医のつぶやき

気軽に腎臓病について知っていただく機会を作りたいと思って、2010年から月1回の腎臓病教室を始めました。教室でお話した内容や、腎臓関係のマメ知識をお話できたらいいなと思っています。2018年12月にyahooブログから引っ越ししました。

今日はMedical Tribuneという医師向けの新聞 (みたいなもの) から少しお話します爆  笑


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腎臓学会は、世界各国にあります。もちろん日本にも日本腎臓学会があります。
国際腎臓学会が、全世界の国・地域における腎疾患の有病率・早期診断・治療状況をまとめたものを報告しました。
125か国もの多くの国の状況を解析した大規模な初めてのレポートです。


それによると・・・


慢性腎臓病(CKD)の主な危険因子 (これがあると慢性腎臓病になる確率が上がる) である肥満・糖尿病・高血圧の有病率および喫煙率には大きな地域差がみられました。

各地域のCKDをもっている人の割合は7^12%で、最も低かったのが南アジアの7%、次いでアフリカの8%、逆に最も高かったのは欧州、中東、東アジア、ラテンアメリカの12%、次いで北米の11%でした。




透析や腎移植など治療を受けた末期腎不全の患者さんの割合は、
日本が最高で人工100万人あたり2000でした。

世界には透析する施設や移植をできる施設がないことで治療をあきらめなければいけない地域も多く存在しています。
日本はとても恵まれているんだなと、改めて感じました爆  笑



もちろん!!
末期腎不全になる方を減らすための施策も、日本は積極的に取り組んでいるようです。

プライマリケアで腎機能を血液検査で調べる指標となる血清クレアチニンやeGFR、尿たんぱくの測定を常時できると回答した国は、それぞれ21か国(18%)、9か国(8%)しかありませんでした。
日本はどちらも可能です。



検査をしっかりできる日本。
利用しないともったいないですよねウインク


1年に1回は健康診断や人間ドックを受けて、自分の体が悲鳴をあげている箇所がないか、確認してあげましょうハート
そして、日々の自己管理もとても大切です。
しょっぱいものを食べすぎない。肥満気味なら食事運動で体重管理する。タバコはやめる。
など、できることはたくさんありますよ。



年々体は痛みます。
膝が痛くなったり、肩があがらなくなってきたり・・・・・・えーん

それと同じに腎臓も弱っていきます。
大切な腎臓になるべく負担をかけないよう、ぜひ、労わって生活してあげてくださいウインク