腎臓移植の体験談  | 腎臓内科医のつぶやき

腎臓内科医のつぶやき

気軽に腎臓病について知っていただく機会を作りたいと思って、2010年から月1回の腎臓病教室を始めました。教室でお話した内容や、腎臓関係のマメ知識をお話できたらいいなと思っています。2018年12月にyahooブログから引っ越ししました。

間にはさんだ栄養士と看護師からのお話しは次回にご紹介します。
ここでは、生体腎移植体験者の方のお話しをしましょう。


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まずは体験者のAさんがお話ししてくださったことです。

自営業で忙しくされていましたが、ご家族に胃などが悪い方がいらしたため定期的に胃の検査は受けていらっしゃいました。

胃は問題なかったようですが、ある日体調を崩しいつもとは違う病院を受診したところ
『あんた、胃なんかより腎臓だよ!腎臓みてもらいなさい!』
といわれたんだそうです。

今まで腎臓のことは一度もいわれたことがなかったようで、かなり驚いたようですが、
腎臓の検査をするために、日高病院を紹介され、ここで私は初めてお会いしました(すぐ、他の先生の担当となりましたが・・・)。

その後食事療法などがんばっていらしたようですが、いよいよ腎臓が悪くなり透析療法が必要になり、シャントの手術をするために入院したところで
始めて人工透析・移植外科の添野先生に出会いましたキラキラ


ここで生体腎移植のことを聞き、ご本人は『そんな治療もあるのか』くらいだったそうですが、奥様がとても乗り気で、とんとん拍子に検査も進んでいきました。

腎臓をもらうレシピエントの方は手術の1週間前に入院し、体調を整えます。
この入院の間も不安で仕方なかったようですしょぼん
『おっかね~』を連呼されていました。



でも手術前日に入院された奥様は違いました
『何にも心配してないよ~』とおっしゃり、心配で仕方ないAさんを明るく励ましてくれたそうですラブラブ


そして手術当日

手術室で麻酔科の医師が
『眠くなる薬を使いますよ』といって、顔にマスクを当てました。
Aさんは
『テレビで良く見る場面だから、ここは目をつぶった方がいいんだろう』
と思い眠くなかったけど、目をつぶりました。


次の瞬間Aさんが聞いた声は
『終わりましたよ』


!?
自分の中では数秒くらいにしか感じない間に手術は無事終わっていましたDASH!


その後も順調に経過され、現在はお仕事も忙しくされているそうですグッ




本当にあっという間というのが、よく伝わってきました。
Aさんは声がとても通りお話しも上手なので、マイクを使わなくても問題なく参加された方々の胸に届いていました。


その後はAさんに質問したいことを、こちらであらかじめ伺っておいたので、私が質問し、Aさんにお答えいただき、添野先生からもお話しいただくスタイルでお話しを進めました。


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8月に参加いただいた方は、当初
『皆さん透析・移植が必要にならないようにするにはどうしたらいいかを聞きたい。移植は別にいい。』とおっしゃっていましたが、
会が進むにつれほぐれ、色々質問いただきました。

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堅苦しくなく、とても楽しく盛り上がりましたよ~うさぎうさぎ
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