『腎臓に負担をかけないよう運動しようと思いますが、どれくらいならいいんでしょうか』
外来で質問を受けました。
これはなかなか難しい問題で
これ!!!
といったお答えができないのが心苦しいところです。。。![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/331.gif)
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/331.gif)
なぜなら
腎臓に負担をかけない運動や仕事とはどの程度か
というのは個人差が大きいからです。
また
もともとの腎臓の病気にもよりますし、腎機能の推移や、合併症の状態、薬の効き目はいいのかなど
さまざまな要因で変わってくるからです。
同じ患者さんでも
その時の状態によって変わります。
なので
主治医と相談していただくのが一番いいでしょう。
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私からお話できる一般論をご紹介します。
日本腎臓学会から発表されたCKD治療ガイドライン2013から
『運動と腎機能の関係について』
すでに透析療法を受けている人では
運動量の低下が死亡と関係があり
健康的に生活できている方が入院・死亡が少ないと報告されています。
でも
透析を必要とする前の慢性腎臓病(CKD)の状態での
運動がいいか悪いかを調べた大規模な論文はないのが現状です。
45件の大規模試験をもとに
1863例のCKD患者さんを対象として調べたものでは
運動を介入して行った人達では
運動に対応できる能力や、循環器系の指標(血圧・心拍数など)、
栄養の指標などの健康関連の生活度合の改善が認められた
と報告されています。
ただ
腎機能や尿蛋白量などの変化については
十分な分析ができていないようです。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190829/11/jinzouhakase/0a/ff/g/o0088019714556944379.gif?caw=800)
また
尿蛋白や腎機能に与える影響について検討した報告もありますが
結果にばらつきがあるので
実際に運動がCKDに与える影響は不明です。。。![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/331.gif)
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はっきりしていることは
運動を行うことで肥満のCKD患者さんの体重減少や収縮期血圧が低下すると
尿蛋白量を低下させるということです。
ぼんやりしていますね![あせる](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
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目安をご紹介します。
安静にしている時の酸素の消費量を基本に
運動の強さを考えてみましょう。
安静時酸素消費量を『1メッツ』とします。
実際の日常生活や運動量は
安静時の何倍の酸素を消費するかで運動強度をはかるものです。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190829/11/jinzouhakase/36/3c/p/o0480036014556944391.png?caw=800)
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190829/11/jinzouhakase/22/05/p/o0480036014556944393.png?caw=800)
体に水分が多い状態(足のむくみ・胸水貯留など)や
腎機能がどんどん低下している時
心機能が低下している時などは
かならず主治医に運動量を確認してください。
5~6メッツの強度の運動は
蛋白尿や腎機能の低下を軽減し、腎臓を保護する効果があると
報告されていますよ。
もっと詳しく知りたい方は
『腎疾患患者の生活指導・食事療法に関するガイドライン』
を見てはいかがでしょう。
腎臓の各疾患やタンパク尿の量などでの運動目安が
記載されていますよ。
全身状態や腎機能が落ち着いている方なら
翌日に疲れを残さない程度の運動や、運動時ハアハアしない程度の運動は問題ないでしょう
運動といえば
先日ご紹介したリハビリテーションセンターの改装ですが・・・・・・
すでに終わっていました![あせる](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
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とっても明るくて開放的で
素敵です![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
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![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190829/11/jinzouhakase/ec/90/j/o0640048014556944403.jpg?caw=800)
受付です。
廊下からすぐなので、気軽に声をかけやすいです。
理学療法室です。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190829/11/jinzouhakase/23/aa/j/o0640048014556944411.jpg?caw=800)
色々な機材が沢山あります。
電動自転車などは、私もぜひ!利用したいです![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/319.gif)
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受付横のカウンターです。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190829/11/jinzouhakase/64/51/j/o0640048014556944416.jpg?caw=800)
電子カルテが何台も並び、スムーズに患者さんの情報が共有できるようになっています。
作業療法室です。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190829/11/jinzouhakase/63/6a/j/o0640048014556944425.jpg?caw=800)
手の外科を得意とする整形外科医師がいるので
他院からの紹介も後を絶ちません。
この患者さんもマンツーマンで頑張っていますね!
日高病院リハビリテーションセンターでは
骨折後の方や、脳梗塞・脳出血後、心臓の手術後や体力低下した方など
広くリハビリ治療しています。
また体力が低下すると飲み込みが悪くなるので
むせこんだり、肺に入って肺炎(誤嚥性肺炎)を起こしたりします。
この際にも言語療法士がしっかりリハビリしてます。
頼りになるスタッフばかりです
外来通院のリハビリも行っており
いつも大賑わいです![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/319.gif)
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