11月14日は世界糖尿病デーです | 腎臓内科医のつぶやき

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気軽に腎臓病について知っていただく機会を作りたいと思って、2010年から月1回の腎臓病教室を始めました。教室でお話した内容や、腎臓関係のマメ知識をお話できたらいいなと思っています。2018年12月にyahooブログから引っ越ししました。

10月の腎臓病教室のご報告がまだ続いている最中ですが
今日は世界糖尿病デーのことをお話しますね。
 
 


 
 
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11月14日は世界糖尿病デーです。
 
 

 
これは世界で増え続ける糖尿病を少しでも多くの方に知っていただき
糖尿病の罹患を防ぎ、糖尿病による合併症、死亡を減らそうと
国連で決議されたものです。
 
 
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『Unite for Diabetes』糖尿病との闘いのため団結せよ)
というキャッチフレーズと

国連や空を表す『ブルー』と
団結を表す『輪』を使用したマークが
シンボルです。
 
 
 
 
 


 
大阪城も

この世界糖尿病デーのため、ブルーにライトアップされました。
 
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とってもきれいですね!!

ぜひ実際に見てみたいですキラキラ
 
 
 
 
 






 
糖尿病はどんどん増えていて

世界の成人人口のおよそ5~6%にあたる
2億4600万人が抱える病になっています。
 
 


 
 
糖尿病で命を取られるイメージはあまりないと思いますが
 
実は年間380万人以上の方が
 
糖尿病が引き起こす合併症などが原因で亡くなっているんです。
 
 
 



 
 
これは世界のどこかで
 
10秒に1人が糖尿病に関連した病気で命を落としている計算になり

AIDSによる死者に並ぶ数字だそうです。
 
 
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これは

世界の糖尿病患者さんの数を予想したものです。


 
 
水色が2003年の糖尿病患者さんの数

ピンクが2025年に予想される糖尿病患者さんの数です。
 
 
 



ものすごい勢いで増加してくるんですね。
 
 
 
 
 
 
 
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では日本ではどうでしょうか!?
 
 


 
2006年に実施された糖尿病実態調査によると
日本には約820万人の糖尿病が強く疑われる方がいます。
 


糖尿病の可能性が否定できない人も約1050万人いて

合計で総人口の約10%を超える
1870万人の糖尿病患者さんがいると推定されています。
 
 



 
40歳以上の3人に1人が
糖尿病または糖尿病予備軍であるともわかっています
 

 
糖尿病が原因で亡くなる方は年間約1万人以上になっているのに

実際治療を受けている患者さんは
約247万人に留まっています。
 
 
 
 
腎臓病と同じでひどくならないと症状がでないため
なかなか発見・治療に結びつかないのでしょうか。

残念なことです
 
 
 
 


 
腎臓病教室でもよくお話していますが

腎不全で透析を開始する方の原因疾患は

糖尿病が第1位です。
 
 





糖尿病は治すことが難しい病気ですが

初期であれば

薬を必要とない状態を保つことができます。




もちろん合併症も防げます。

 
 
 

 
 
ぜひ
検診を毎年受けていただき
少しでも糖尿病が疑われる際は
医療機関の門を叩いてただきたいと思います。
 
 
 
 
今回は世界糖尿病デー実行委員会の資料から引用させていただきました。