閉塞性動脈硬化症を引き起こしやすいものって? | 腎臓内科医のつぶやき

腎臓内科医のつぶやき

気軽に腎臓病について知っていただく機会を作りたいと思って、2010年から月1回の腎臓病教室を始めました。教室でお話した内容や、腎臓関係のマメ知識をお話できたらいいなと思っています。2018年12月にyahooブログから引っ越ししました。

毎日暑い日が続いていますが、お元気にお過ごしですか?
今日も群馬の最高気温は36℃の予想です晴れ
全国でも熱中症による搬送が増えています。
熱中症には、十分気を付けましょうねドキドキ
 
 
 
 
 
 
今日は
前回お話しした
足の血管が細くなる閉塞性動脈硬化症を悪化させる危険因子
についてお話しします。
 
 
 
 
 
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3470例の閉塞性動脈硬化症の患者さんを調べた研究です。
 
平均年齢は74歳。
70歳を超えた高齢者の方は67%いらっしゃいました。
 
 
 
 
 
 
動脈硬化を悪化させる危険因子を持っている確率は
 
 
リボン肥満:24%
 
リボン喫煙:23%
 
リボン高血圧:69%
 
リボン糖尿病:45%
 
リボン脂質異常症:44%
 
でした。
 
 
 
 
 
腎臓を悪くするものと同じですね。
 
生活習慣病の管理をしっかり行うことが
腎臓も守るし
元気に長生きする秘訣だってことですね
 
 
 
 
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他の病気(合併症)を持っている確率は
 
 
 
富士山虚血性心疾患28%
 
富士山脳血管疾患20%
 
富士山慢性腎臓病13%
 
富士山透析導入7%
 
 
 
 
というものでした。
高い確率ですね
 
 
 
 
 
足の血管が細いってことは
全身の血管も細く固くなってしまっているってことなんですね。
 
 
 
 
                
 
 
 
 
以上
足の血管も、他の臓器と一緒でとても大切です。
 
自分で感じる症状がなくても
検査をしっかりしましょうね。
 
 
 
 
 
 
今回は
広島大学原爆放射線医科学研究所の東 幸仁先生が
第77回日本循環器学会学術総会で発表された資料から
お伝えしました。