あなたとあなたの大切な人のために | 腎臓内科医のつぶやき

腎臓内科医のつぶやき

気軽に腎臓病について知っていただく機会を作りたいと思って、2010年から月1回の腎臓病教室を始めました。教室でお話した内容や、腎臓関係のマメ知識をお話できたらいいなと思っています。2018年12月にyahooブログから引っ越ししました。

今日は、糖尿病のお話しをしましょう。
 
 
 
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糖尿病は、放置すると、
眼・腎臓・神経などに合併症を引き起こします。
また、脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化症も進行させます。
 
糖尿病となった方が健康で幸福な寿命を全うするためには、早期から良好な血糖値を維持することが重要です。
 

血糖の平均値を反映するHbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)を7%未満に保ちましょう。

あなたとあなたの大切な人のために
 
 
 
 
 
 
 
今年の糖尿病学会で上記の『熊本宣言2013』が宣言されました。
 
 
 
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熊本だけあって、くまもんがついた
かわいいドキドキ+わかりやすいキラキラ宣言になっています。
 
 
 
 
 
 
糖尿病は、
放置すると、眼・腎臓・神経などに細小血管合併症を引き起こします。
また、脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化症も進行させます。
 
 
 
糖尿病による合併症の発症を予防し、また進行を阻止すること、
 
さらには糖尿病患者さんにおいても、
健康な人と変わらない日常生活の質(QOL)が維持され、
また健康な人と変わらない寿命が確保されることが
糖尿病の治療の目的です。
 
 
 
 
 
しかし、
糖尿病網膜症による失明者年間3,000人以上
(新規失明者の約18%)、
 
糖尿病腎症による新規透析導入者年間16,000人以上
(新規透析導入の約44%)、
 
糖尿病足病変による下肢切断者年間3,000人以上
(全切断患者の40~45%)
 
であると報告されており、
 
 
 
糖尿病合併症で苦しむ患者さんの数は今なお減少していません。
 
 
 
 
 
糖尿病となった方が健康で幸福な寿命を全うするためには、
早期から良好な血糖値を維持することが重要です。
 
 
 
 
 
 
そのための血糖管理目標値は、
年齢、糖尿病であった期間、現在の健康状態、低血糖の危険性、サポート体制などを考慮して、
患者さんごとに設定する必要があります。
 
 
 
 
 
 
 
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ちなみに
新しい目標値は下の表のようにかわりました。
 
担当の医師からお話しがあると思いますが、
ぜひ、積極的な血糖管理を行ってください。
 
 
 
『食事療法+適度な運動』
これが糖尿病治療の基本ですチューリップ赤
 
 
 
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みなさんも自分や家族のデータをあてはめてみてくださいね!

今回は糖尿病学会の熊本宣言から引用させていただきました。