うすくち醤油とこいくち醤油の違いって? | 腎臓内科医のつぶやき

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気軽に腎臓病について知っていただく機会を作りたいと思って、2010年から月1回の腎臓病教室を始めました。教室でお話した内容や、腎臓関係のマメ知識をお話できたらいいなと思っています。2018年12月にyahooブログから引っ越ししました。

今日は
『うすくち醤油』と『こいくち醤油』の違い
についてお話しします。
 
 
 
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醤油は
日本農林規格(JAS)によって
 
①こいくち醤油
②うすくち醤油
③たまり醤油
④再仕込み醤油
⑤しろ醤油
 
の5種類に分類されています。
 
 
 
 
 
 
 
今日のお話しの1つ目
 
『うすくち醤油』
 
関西でよく使用される色の薄い醤油です。
 
 
 
原料に
小麦と大豆のほかに、米麹を使っています。
 
 
 
色や旨味は『こいくち醤油』に比べてうすいですが、
塩分はなんと16%前後
『こいくち醤油』に比べて多いんです
 
 
 
 
味をまろやかにするために甘酒を使用するのも
大きな特徴の一つです。
 
 
 
 
 
晴れ     晴れ     晴れ     晴れ
 
 
 
 
『こいくち醤油』
 
全国の醤油消費量の約8割を占める
もっとも一般的な醤油です。
 
関東でよく使用されるのはこれみたいです。
 
 
小麦と大豆をほぼ等量使用しています。
塩分は14.5%前後です。
 
 
 
『うすくち醤油』と『こいくち醤油』
名前に惑わされがちですが
選ぶ際は注意してみてくださいね!!
 
 
 
 
 
 
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血圧が高い人は
減塩がとても大切です。
 
 
日本高血圧学会では
食塩摂取量を1日6g未満
を推奨しています。
 
 
私の外来でも同様に指導しています。
 
 
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食事中のナトリウム(Na)の摂取を控えることが大切です。
 
Naは食事中で塩(NaCl)として存在してるものが多く
食塩を控えることによりNaの摂取を抑えることができます。
 
 
 
 
 
つまり
調味料の使い方を少し工夫することで
Na摂取を控えることが可能です
 
 
 
 
 
①酢
②だしわり醤油
③香辛料
などの調味料を上手に使って
食事にアクセントをつけてみてください
 
 
 
 
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①酢
どんな食材とも相性がいいので
煮物や焼き物、揚げ物、和え物など
塩分を抑えて少し味気ない料理に足すことで
料理全体の味を引き立たせる効果があります
 
 
 
 
 
②だしわり醤油
醤油の代わりに使用することで
減塩効果があるだけでなく
だしも加わるので旨味が追加されます。
 
市販のだしわり醤油もありますが、
自宅で手軽に作ることもできますよ。
 
濃いめにだしをとり、同量の醤油で割って
冷蔵庫や冷凍庫で保管しましょう
 
 
 
 
 
 
③香辛料
しょうが、にんにく、こしょう、唐辛子、わさび、カレー粉など
塩分を含まないものです。
 
煮物や炒め物、和え物などによく合います
 
 
 
 
 
 
食塩の少ない『減塩醤油』『減塩みそ』
市販されているので
上手に利用してくださいね。