今日はタバコと、ばい菌と戦う免疫力についてお話しします。
タバコには、色々有害物質が入っていますが、
3大有害物質は
①ニコチン
②タール
③一酸化炭素
です。
この有害物質は、体にさまざまな害を及ぼします。
全身でみてみると・・・・・・
頭:脳の血流低下、脱毛・白髪、脳血管性認知症、脳卒中、肌の老化、
まぶたの腫れ、咳・痰・息切れ、喉頭癌、歯周病、口臭、
胸部:肺がん、COPD、肺炎、不整脈、心筋梗塞、動脈硬化、
狭心症、虚血性心疾患
腹部:胃潰瘍、十二指腸潰瘍、肝臓がん、ぼうこうがん、
子宮がん、低出征体重児の出産・早産
骨粗しょう症
などさまざまです。
タバコに含まれる有害物質が体に入ると、
生体の防御システムである
免疫力が低下
してしまいます。
①ニコチンが血管を収縮させ、血流を悪くさせる
②白血球の一種で、免疫に関与する細胞である
肺胞マクロファージの抗体産生機能を低下させる。
③免疫を促進するタイプのリンパ球を減少させる。
④唾液分泌を低下させる。
⑤気管支や肺から異物を外へ吐き出す線毛の働きを低下させる。
⑥免疫力を高める働きをもつ、ビタミンCを消費する。
などです。
では免疫力が低下すると、どんな疾患が起こるんでしょうか?
各病気に対する抵抗力が弱まり、色々な疾患の引き金となります。
①感染症・・・ばい菌・ウイルスによる感染症にかかりやすくなり、
重症化しやすくなります。
②がん・・・ 喫煙により発癌物質が体内に取り込まれます。
さらに免疫力の低下が発癌のリスクを高めます。
肺がん・食道がん・胃がん・乳がん、など
また、タバコの煙は周りの人にも大きな影響を及ぼします。
喫煙者が直接吸い込む『主流煙』は
タバコについているフィルター越しに体内に入ってきますが、
タバコが燃える時に立ち上がる『副流煙』は
フィルターを通すことなく、
直接周囲の人の体内に入ります。
そのため、
副流煙に含まれる有害物質は
主流煙よりも多いといわれています。
厚生労働省が行った検査では、
主流煙を1とした場合に、
タールは3.4倍、
ニコチンは2.8倍、
一酸化炭素は4.7倍
にも上ることがわかりました。
実際に副流煙を2秒すっただけでも
心拍数の増加や血管収縮が認められるそうですよ!
このように喫煙は本人だけでなく、周囲の人の健康をも脅かします。
特にこどもの受動喫煙は、
免疫力の低下が健全な発育を阻害し、呼吸器系の症状を悪化させたり、知能低下、低身長などの原因にもつながります。
禁煙は、自分を守るだけでなく、
大切な家族や周囲の人のためでもあることを
しっかり覚えておきましょうね。
もちろん、喫煙は腎臓にもよくありません!
タバコの煙が腎臓に及ぼす影響を図にしました。
このようにタバコは腎臓にも悪いので、
腎臓病がある人はもちろん!
禁煙をしましょうね!