昨日の続きで便のお話です。
便は見えない体の中を診るのにとても大切な診断ツールです。
この頃は水面に泡がいっぱいでいちいち便をチェックなんかできないという声も聞きますが・・・。
特徴的な便の色でも、問題ないものと重大な危険が迫っているものがあります。
まず問題ないシリーズ。
黄土色~茶色 通常便
灰白色 バリウムなど
黒色便 鉄を含む薬、イカ墨などを食べたとき
問題ないものは、色以外はいつもの便とかわりません。
特に鉄を含む薬を飲む前と後に、便を確認しておくのがいいですよ
一方気を付けなければいけないもの
タール便 上部消化管出血による出血
赤色便 下部消化管出血による出血
タール便は、黒色以外に
強烈な血なまぐさいにおいがいます。
それはもう『うっっ』と息を止めざるを得ないような・・・
そして、光沢があって、海苔の佃煮のようにべとべとしています。
めまい・ふらつきなどの貧血の症状がでてくる。
食道・胃・十二指腸などから出血しているときにこのタール便がでます。
赤色便は小腸・大腸など、口より肛門に近い場所から出血した場合に認めます。
どちらにせよ、こんな便がでたら
もうすぐその足で病院に行ってください
命にかかわる状態になることがあります
そんなわけで、毎日排便があるように、食事・運動、もしくは薬の調節をしっかりしましょう。
そして、便を毎日確認しましょうね
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