◆ 安易な政策が国を滅ぼす! ◆  | ベトナム人技術者三段活用

ベトナム人技術者三段活用

ベトナムは、あのアメリカに勝ち得た唯一の国であり、優秀な人材が多く輩出していますが、一方で共産国であるため、人件費は格安なままになっています。その間隙を縫ってビジネスモードに変えていくことをかんがえてみませんか?

私の会社がやっているFBからの記事を投稿したします。
外国人実習生を受け入れている日本は、このままだと、犯罪等の問題が増えていく可能性が大きいと思われます。
何か対策を打たないと、この問題が深刻化していくことは間違いありません。

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日(1月8日)、外国人労働者拡大について、政府が検討をするとの報道がありました。
ある意味、時限的移民です。


「外国人労働者の受け入れ拡大が本格的に検討」・・・[ロイター :http://p.tl/Kfcq ]

個人的な意見ですが、
「コレは大変なコトになるぞぉ~」と思ったので投稿します。

まずは、上記ロイター(他の報道でもほぼ同じ内容でした)の記事を、サラリとお読みください。 その後、ご一読いただければ幸いデス。

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上記で紹介した記事では、
「外国人技能実習制度で日本に来る外国人の在留期間を3年から5年に延長する事を検討」となっています。

「外国人技能実習制度って何?」って思われる方もおられると思いますので、簡単なご説明いたします。
(詳しく知りたい方は ⇒ http://p.tl/j__Y )

外国人技能実習制度
とは、「開発途上国等に、経済発展・産業振興の担い手となる人材の育成を行うニーズがあるため、一定期間、日本の産業界が受け入れて技能等を修得してもらう制度」です。
また、
この制度で日本にやって来る人を『技能実習生』と呼びます。

この制度には、企業単独型と、中小企業が外部の2つのタイプがあります。 いずれのタイプも、
現地(途上国)の「送出し機関」において『技能実習生』希望者は登録・手続きする必要があります。

その後、
企業単独型は「送出し機関」から日本企業が直接『技能実習生』を紹介してもらいます。
それに対して
団体監理型は日本の国際研修協力機構の配下に属する「組合」と呼ばれる機関を通じて、中小企業に『技能実習生』が紹介されます。

『技能実習生』は、現地の高校を卒業して日本語を半年ほど学んだ人なら、概ね誰でも資格を得る事ができます。
ただし、
日できるのは、企業や「組合」よって受け入れが決定した人だけです。また、大卒者は『技能実習生』にはなれません。

『技能実習生』が日本に滞在(在留)できる期間は最長3年間。そして、この期間中、受け入れた企業から賃金をもらって就労体験が出来のです。

以上が、外国人技能実習制度の概要です。


ロイターの記事でも少し触れてますので、もうお気づきの方もおられると思いますが、この制度、建前は「途上国の経済発展・産業振興の担い手となる人材の育成」としていますが、結局は途上国から日本への出稼ぎを制度化した側面を持っています。 

しかも、昨今、彼らは日本の産業において必要不可欠な労働力となっています。ですから、全国で約15万人もの『技能実習生』が、すでに働いています。

実習先(日本企業)はさまざまですが、やはり3Kで単純労働であるため人手不足な職場、人材募集しても若い人が集まりにくい田舎の工場、そして安価な人件費で労働力を確保したい日本企業がほとんどです。



さてさて、ここからが知っていただき、お考えいただきたいコトなのですが、記事の中に、法務省が外国人労働者の増加によって治安が悪化するリスクを指摘している部分がありますよね。

問題はココ、ココなんです。私が「大変なコトになるぞぉ~」と思っているのも。
治安が悪化すれば、我々日本人の生命や財産が脅かされるわけですから、コレが的中すれば大変なコトです。(本件は必ず的中します)


では、なぜ『技能実習生』の滞在(在留)期間が長くなると、治安が悪化すると考えられるのでしょう?

それは、毎年『技能実習生』から、不法滞在者が発生しているからです。

そして、外国人が不法滞在者になると、まともな職はありません。企業やお店は不法滞在者を雇用しないからです。(バレると警察沙汰になります)
収入源を失った彼らは、どの様にして生活をするのでしょう?
そう、窃盗や強盗などの犯罪をするしか、生き延びる術が無くなるのです。 だから治安は悪化するのです。

たとえば、昨年(2013年)、茨城県内に滞在実習生、約5,800人のうち昨年の5月だけで、なんと45人が失踪しているのです。(2013年9月26日 読売新聞) 
この前年も、同県内では計252人が失踪しており、失踪率は4.5%。
他府県においても、大なり小なりで、かなりの数が失踪しています。

『技能実習生』の滞在(在留)機関が延長されれば、日本に滞在(在留)する全体の人数が増加します。また、失踪するチャンスも増えます。

そうなれば、不法滞在者(犯罪予備軍)が、大量に生まれる事になります。


では、なぜ『技能実習生』(の一部)は、失踪して不法滞在者になるのでしょう?

これをよく調べると『技能実習生』が日本に来るための仕組みに、その理由が有る事に気がつきます。
実は『技能実習生』のほとんどが、高額借金をして日本にやって来ているのです。

これまた不思議ですね。“実習生”なのに、なぜ借金をしなければならないのでしょう?

それは、『技能実習生』として日本に来る手続きに、多額のお金がかかるからです。

先述の通り『技能実習生』は、現地(途上国)の「送出し機関」で登録・手続きをした後、日本の「組合」を通じて実習に来るのですが、この一連の手続き(渡航費を含めて)の手数料(費用)が、ハンパ無い金額なのです。それは彼らの現地で得る年収どころではない金額です。

『技能実習生』が、そんな大金をポンと支払えるくらいなら、日本に出稼ぎ(いや実習)へ行かないわけで、家庭が裕福である場合など稀です。

・・・と言うコトは、親が親戚や友人・知人に頼み込んで手数料を工面するのです。つまりコレが借金となるのです。

余談ですが、日本の滞在(在留)期間が3年から5年に延長されれば、この手数料はさらに高くなるコトは必至だと思われます。理由はシンプルで、『技能実習生』の企業から受け取る賃金総額が増えるため、『技能実習生』を扱う事業者が手数料を値上げするからです。

しかし、借金までして日本に来る魅力はあるのでしょうか?

日本とベトナムでは物価に大きな差があります。
ですから「先行投資(手数料の支払)をしても、数年間日本で働けば借金以上に稼げる」と彼らは計算するのです。算盤をパチパチ弾いて。


そんなこんなで『技能実習生』は日本にやって来るのですが、彼らが得る賃金が高いなんて事はあり得ません。ほとんどが法律で決まっている最低賃金+αです。

その中から本国で作った借金返済のために多くを貯金(送金)をしなければなりません。日本に滞在できる期間が無制限なら徐々に行えば良いのですが、最終期限が設定されていますので、真面目に貯金(送金)する必要が有るのです。
たとえ滞在(在留)年数が増えても、その分の手数料が増えて借金が増えるので結論は同じ事です。

また、日本で生活するには、そこそこの出費が必要となります。ですから彼らは日頃から無駄遣いなんてご法度。

しかし、職場や社外で見かける同世代日本人は、自分達と比較すると、はるかに豊かな生活をしています。

駅前のファミレスには食べた事の無い美味しそうなものが有り、日本人家族が楽しそうに食事をしています。

商店街には、ハイテク日本が生んだ楽しそうなゲーム機があり、子供達はソレで遊んでいます。

家電量販店にはテレビで宣伝していた高性能で便利な製品が並んでいます。

友人とデパートに行けば、斬新でお洒落なファッションや化粧品も目に留まります。

こんな状況ですから誘惑に負けてしまい、両親が苦心して都合してくれたお金が借金であった事をすっかり忘れてしまう『技能実習生』も少なくありません。

「ボクって毎日アルバイトをして結構なお小遣いがもらえる長期観光旅行者?」などと、妙な錯覚が生まれてしまったり、多いパターンでは、「滞在(在留)の後半に、極端な節約スパートで貯金をして解決しよう」など、甘いコトを考えるケースです。

その結果、滞在(残留)期限となる半年ほど前に、返済すべき借金相当額の貯金が出来そうにも無い事に気がつくのです。

しかし、外国人技能実習制度では、大学を卒業して専門知識を拾得し、日本へ来ている技術ビザや技能ビザを持った人たちの様に、滞在(在留)期間を延長する事ができません。

かと言って、このまま自国に戻ってしまったら、よほど長期間一生懸命働いても、そう簡単には借金の返済が出来ないコトに気がつます。

そして出す答えが ・・・ 「帰らないで日本で働こう」

なにしろ社会経験の無い未成年だったり、途上国の僻地から出てきた人が中心なので、不法滞在とか日本の法律なんて知りもしません。解決策は場当たり的です。

失踪を決断すると、後は簡単です。
先に失踪している仲間を誰かに紹介してもらい、手引きしてもらえば良いのです。

法務省も外務省も、多額の借金を背負って出稼ぎ(実習でしたね)に来れば、不法滞在者となる可能性が高いコトを良く知っています。
ですから水際でそれを阻止するため、賢明に対策をしています。

しかし、なかなか失踪件数を減らす事は困難です。
今のところ事前調査(在留資格認定・ビザ発行・入国時のチェック)を厳しくする事や、『技能実習生』を採用する会社の代表者や担当者を、身元保証人にする事が限界となっています。
(昨今は、失踪後の犯罪被害が発覚して『技能実習生』の身元保証人に賠償請求がなされるケースも少なくありません)

・・・と言う事で、現段階で外国人技能実習制度を緩和すると、必ず治安が悪くなると私は考えるのです。(きっと法務省も)

皆様はどの様に思われますか?

個人的には、震災復興も、オリンピックのためのインフラ整備も、経済成長も大切です。

しかし、それにて発生している労働力不足を『技能実習生』に求めると、カンフル剤にはなりますが、やがてとんでもない副作用が出てきます。必ずです。

【ご注意】
本文章は『技能実習生』を非難したり、必ず不法滞在化すると主張するものではありません。制度緩和への反対意見です。
ご理解ください。

https://www.facebook.com/jinzaikikoより引用