お金の勉強をしても、なかなか行動ができず、
効果が現れないという方が多いのは、
“お金の知識を習得すること“ ばかりに目が行って
「お金本来の力」を理解していないことと、
それぞれの金融商品の “役割調整“ を行っていないこと、
さらに、“時間管理“ を行っていないことが原因といえます。
早速、順を追って説明しましょう。
まず、独身時代や、結婚後間もない時代は、働くことで収入を得て、財産を築いていきます。
①最初は財産が無いわけですから、車を購入するにもローンを活用したり、入院費やケガの治療代を支払うにも保険を活用するといった、「借りる」か「守る」力が必要になります。
②次に、収入が支出を上回ると、
毎月の積み立てなどができるようになり(フローの発生)「貯める」力が発生します。
ここでは、徐々に財産が増えてくるわけですから、極力ローンを使わない、保険の削減を考えるといった保険・ローン・貯蓄のバランスが重要になります。
例えば住宅購入を例にとっても、
手元にあるお金を頭金に使ったほうがいいのか、極力住宅ローンを活用しつつ、資産運用したほうがいいのかさまざまな角度で検証が必要なのです。
③さらに、貯蓄が増えてくると、
「貯まったお金(ストック)を何年間運用するのか」と「今後貯まっていくお金(フロー)はいくらなのか」というフローとストックのバランスが重要になります。
もちろん、ストックのほうが、
同じ期間でより大きな収益を生むわけですから、「殖やす」力を身につけたといえるでしょう。
ところが、消費者の多くは、毎月の積み立てに固執して、現在の財産残高を何年間運用すればよいかと考えることをあまりしません。
また、ストックがあるわけですから、この頃から保険の卒業を意識いただけるとさらにフローが発生します。
④最後に、定年などにより、労働収入がストップするわけですから、保有財産に働いてもらった収益を受け取る「稼ぐ力」(資産運用による定期的収入)のことを考える時期になります。
いかに財産を減らさずにフローを発生させるかがカギとなります。
このように、「お金と時間の関係が密接であること」・「保険・ローン・貯蓄・資産運用」はバラバラで考えては効果が少ないことがお分かり頂けたのではないでしょうか。