社会派Dr.Naruのブログ

病気で悩む方が少しでも笑顔の時間を増やせるように努めています。

健康な人には病気で悩む人の気持ちはわかりません。

私も小児喘息でやりたい運動の制限があったり、

怪我で入院し手術を受けたこともありました。

患者さんの立場からの医療を目指して…


現在、お年寄りや病気の方には辛い世の中です。

少しでも支えになりたいと思っております。


ちなみに私は17代目の医者で根っからの医者家系…

人々の支えになることが天命だと思っております。

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2019-06-14 08:36:12

生物学的製剤の実績

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現在、重症気管支喘息に対する治療薬として、

生物学的製剤という薬剤が用いられるようになってきました。

 

大変高額ではございますが、

効果は素晴らしく、

本当に喘息で入院される方は減ってきました。

 

現在使用できる製剤としては

ゾレア、ヌーカラ、ファセンラ、デュピクセントと4種類の薬剤があり、

当院ではゾレア 20例

ヌーカラ 25例

ファセンラ 24例

デュピクセント 2例

と日本中でみてもトップ5に入る使用経験がございます。

 

そして東京都は助成金制度もございますので、

殆どの方がこの制度を利用しての投与です。

残念ながら他府県はそうはいかないので、

最初に新たな薬剤が発売になると変更するというのが一般的ですが、

当院の症例は殆どが切り替え無しで実施しております。

 

この使用経験からも使い分けをより意識して薬剤選択を行っております。

 

例えば動物アレルギーがあるのに、

どうしてもペットが飼いたいといい寿命を迎えても新たなペットを飼い続けるとか、

多数のペットを飼い続ける方。

パン屋さんのパン粉アレルギーの方など、

どうしても日常からアレルギーの原因物質を取り除けない方はゾレアとか、

好酸球数が著しく高く、

さらに重症な合併症である好酸球性副鼻腔炎も合併しているような重症喘息の方は、

ヌーカラやファセンラを使うとか、

それ以外という言い方も良くないかもしれませんが、

それで重症な方はデュピクセントとか…

 

もともとデュピクセントは重症アトピーにも用いられていた薬剤なので、

重症アトピーを合併している重症喘息の方にも使用しましたが、

非常に効果的でした。

 

将来的には副鼻腔炎の適応も追加される予定(現在承認申請中)ですので、

喘息を重症化させる副鼻腔炎を合併した喘息の症例にも使われるでしょう。

 

当院でも副鼻腔炎を合併していた症例に著効した経験がございます。

 

最近、専門家の中では喘息を色々と分類して、

どの製剤を如何にして使用していくかなどの検討がなされておりますが、

私は純粋に合併症のない(正確にはアレルギー性鼻炎合併)重症アレルギー性喘息はゾレア、

好酸球性副鼻腔炎を合併する症例にはヌーカラ、ファセンラ、

一般的な副鼻腔炎や重症アトピーを合併した重症喘息にはデュピクセントと

シンプルに分けるのが最も良いかと思っています。

 

最近は日本一副鼻腔の画像評価をしている呼吸器内科医と言われるほど、

当院では副鼻腔炎の合併を確認しております。

大学病院の耳鼻科の先生からも、

ここまで見ている耳鼻科医はまず居ないと驚かれているくらいです。

 

本当はこの合併症治療も行い、

それでもだめなら生物学的製剤と判断すると、

高価な薬剤を無駄使用することも無くなり、

実際に他院で投与されていた物を中止したケースもございます。

 

高額な薬剤で他の医師からも儲かってしょうがないでしょ?

なんて言われますが、

原価率が97%という病院経営を考えたら恐ろしい治療なんです。

 

しかし多くの患者様が笑顔になっていることをみると、

そんなことは一切考えないです。

 

自分も喘息の苦しみを知っているだけに、

そのような苦しみが患者様から消えることを願います。

2019-06-11 08:52:14

慢性上咽頭炎のさらなる原因

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当院では慢性上咽頭炎に対するB-spot治療を行っております。

 

以前にも書きましたが、

そもそもは気管支喘息が良くなるという話から当院で処置が始まったのですが、

私自身、小児喘息があることで10歳くらいに初めてこの治療を受け、

今でも少々トラウマになっているくらいの痛みなので、

患者様には積極的にはお話をしていませんでした。

 

しかし堀田先生の書籍に当院が紹介され、

それ以来、本当に慢性上咽頭炎の患者さんが増え、

私も多くの経験をさせて頂いた上に、

新たな発見が多く、

この処置の凄さを改めて実感しております。

 

実際に私自身も最終的には喘息が悪くなると自ら父に処置を頼み、

喘息が良くなる経験もあり、

今でも痰が絡み始めたりすると自分で処置をしています。

 

そして気管支喘息と鼻の病気ということで長年取り組んでおり、

呼吸器内科の中で最も副鼻腔CTをみている医者と、

専門家の間でも言われるようになってきたくらい、

副鼻腔炎の評価もしてきております。

 

気管支喘息と副鼻腔炎

誤嚥性肺炎と副鼻腔炎

肺気腫と副鼻腔炎

なんて評価も行うことで、

実は副鼻腔炎というものが本当に多くの呼吸器疾患と関わりを持っていることも

分かってきました。

 

そして最近では慢性上咽頭炎と副鼻腔炎です。

当院ではB-spot治療を受けられに来られる方の副鼻腔炎評価を必ず致します。

 

するとどうでしょう…

100%副鼻腔炎があるのです。

その大半が耳鼻科では問題視されないほどの軽症が殆どです。

 

今回改定になった咳のガイドラインの記載で残念に思ったのは、

画像上、副鼻腔炎の所見があったとしても、

ポリープ等が無ければ副鼻腔炎と判断しなくていいという記載です。

 

専門家がそのように言うのならば、

呼吸器内科医はそれに従うでしょう。

 

しかしそれでは後鼻漏や咳で悩み続ける患者さん達は良くならないということです。

 

最近、喘息の専門家もかなり副鼻腔の画像評価をするようになり、

恐らく呼吸器内科では私が一番最初に引用した副鼻腔炎のCTスコアというのも

かなり浸透してきております。

 

ただ、そのスコアが低い人は何もしなくていいというのが、

現在の専門家の考えです。

 

耳鼻科の先生方と呼吸器内科の先生方がもっと歩み寄ることを心から願います。

2019-06-06 13:22:53

大変光栄な事

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昨日は気管支喘息に関する講演会の座長をして参りました。

 

演者の先生は私と卒業が同期になる

とある大学の呼吸器内科の教授です。

 

実は学生時代も同じスキー部であり、

その時はお互いの存在も意識しておりませんでしたが、

同じ大会で戦っていたようです。

 

講演前に色々と話をしていたのですが、

今度新たに発売になった気管支喘息治療薬の

デュピクセントという生物学的製剤があり、

今度、その全国多施設共同研究というものが行われるのですが、

その研究を行うに当たって当院を入れるべきと

中心になっている先生方に当院を推薦してくださったとのお話でした。

 

中心になっている大学病院の教授も当院のことをご存知なので、

それで参加の依頼があったものと思っておりましたが、

実は違ったようです。

 

今回、講演を依頼した先生とは

よく鼻と喘息についてのことを以前から話しており、

小さな研究会を行ったこともございました。

 

その先生も最近は副鼻腔の画像評価もされているようで、

今月半ばの日本アレルギー学会でもその評価を含めた発表もされるようです。

 

現在、気管支喘息の専門家としてガイドライン作成委員となられている若手の先生方に

いつも鼻の話や様々な経験談をしてきて一般化してきていることを嬉しく思います。

 

私は所詮一開業医ですので、

大学病院の先生方がそれを元にデータを作って頂き、

エビデンスを作って頂けるとより広まる事でしょう。

 

昨日は有意義な時間を過ごすことが出来ました。

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