社会派Dr.Naruのブログ

病気で悩む方が少しでも笑顔の時間を増やせるように努めています。

健康な人には病気で悩む人の気持ちはわかりません。

私も小児喘息でやりたい運動の制限があったり、

怪我で入院し手術を受けたこともありました。

患者さんの立場からの医療を目指して…


現在、お年寄りや病気の方には辛い世の中です。

少しでも支えになりたいと思っております。


ちなみに私は17代目の医者で根っからの医者家系…

人々の支えになることが天命だと思っております。

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

5類になっても変わらぬ医療

政府がやっと新型コロナを5類相当に引き下げる案を出しました。

それによって国民の生活で考えると負担は減るものと思われます。

 

しかし今までコロナの検査、治療費は公費で負担されていたので、

検査代や薬代は無料となっていたので、

患者さんの負担は減っていましたが、

これから保険診療でとなると医療機関を受診しない方も増えるでしょう。

 

そして問題は医療現場です。

無症状でPCRを受けて陽性だったからと別の理由で入院予定だった方が

結局入院を断られすケースもあったように、

5類になっても同じことは医療現場では起こり得るでしょう。

 

例えば季節性インフルエンザの場合、

院内感染をきたすと困るため、

患者様は隔離されます。

 

院内クラスターが発生した場合も

大部屋にインフルエンザの方だけをまとめる。

医療従事者が感染した場合は、

学校保健などと同様に休職期間を設けたりしています。

 

コロナが季節性インフルエンザを同じ扱いとなっても、

医療現場では他の患者さんと分けて診療をする形は変わりません。

 

もちろん発熱外来を設けていない医療機関での診療は可能になるため、

診察を受けることは今よりも容易になるでしょう。

 

そして感染者が増え続けると後遺症患者も増える。

この後遺症は本当に厄介なので、

繰り返しですが、

当院の従業員は皆、

コロナに感染したくないと口々に言っています。

 

春には解放となるかもしれませんが、

ゴールデンウィーク後がどうなるか心配です…

喘息の新薬で思わぬ効果

最近、喘息の治療薬でテゼスパイアという薬剤が発売になりました。

 

以前にも紹介したことはあるのですが、

大変高価な薬剤で、

ステロイドの全身投与(内服や点滴)を年に何回も必要とするような

重症な喘息の方が投与対象となります。

 

これは粘膜に存在するTSLPという物質を抑える働きの薬剤ですが、

喘息の場合、

皆さんもご存じの通りアレルギーによって気管支の炎症が引き起こされ、

そこに関与する様々な物質に対する抗体製剤と言うものが今までもあり、

IgEという物質を抑えるゾレア。

好酸球と言う炎症細胞の働きに関与するIL-5という物質を抑えるヌーカラ、ファセンラ。

IgE 産生や好酸球の働きを抑えるIL-4、IL-13という物質を抑えるデュピクセント

という薬剤が今までもあり、

最近はアレルギーだけでなくウイルス感染や大気汚染物質などにより

刺激を受けるTSLPという物質を抑えるテゼスパイアが発売になりました。

 

そしてそれを投与した重症患者さんですが、

実はコロナワクチンの後遺症によって

慢性疲労症候群のようになり、

いわゆるブレインフォッグをきたしておりました。

 

その方にテゼスパイアを投与したところ

半年以上悩んでいたブレインフォッグが楽になってきたと…

 

確かに感染によって刺激されるTSLPは

気管支粘膜だけではなく鼻粘膜にも多く存在するため、

コロナウイルスによる粘膜障害。

それによって引き起こされる様々な症状に対して効果が出る可能性は理論上あり得ると思われます。

 

コロナ後遺症に使うとなると保険外の使用となるため

自費診療で用いることになりますが、

その場合は1回につき15万円強の費用が掛かるので、

仕事を休んで収入が減っている方には難しい治療かもしれませんが、

思わぬ効果が見込める可能性があるかもしれません。

 

もう少し経過をみていきたいと思います。

医療現場は本当に深刻です

年末年始の行動制限が無いということで、

多くの方が移動をされたと思います。

 

そして多くの方が忘年会、新年会をしたと思います。

 

その結果、現在、コロナの新規感染者が本当に増えています。

確かに重症者はコロナ禍の最初の時期から比べれば少ないのですが、

今でも味覚嗅覚障害が残る方、

倦怠感がの続く方、

脱毛の方と多くの後遺症患者さんも拝見します。

 

そして入院が必要と判断した場合は

入院の受け入れ先が本当に無く、

幸い受け入れ先が見つかっても患者さんを搬送するための

救急車が対応しきれておらず、

民間救急も一杯の状況です。

 

さらに今の季節は多くの心疾患、呼吸器疾患が悪化するため

入院治療を必要とする方も増えています。

 

心疾患、呼吸器疾患は命に直結する疾患なので、

これらの対応がままならなくなっているのが医療現場の現状です。

 

皆さんにとっては身の回りにいなければコロナを忘れるかもしれませんが、

我々医療従事者、

特に発熱外来などコロナ対応をしている医療機関では

コロナが始まってからコロナの方を見ない日はないのです。

 

そこで本当に悲しい現実と直面してきたことが多々あるので、

一度たりとも忘れることはありません。

 

政府の対応に疑問を抱いていても日々目の前の患者さんの対応をしています。

我々にも限界があり、

東京はまだ恵まれておりますが、

地方はすぐに限界を迎える可能性があります。

 

行動制限が無いということは、

感染対策をしなくて構わないとは意味が違うという事…

これに関してはよく理解して頂き、

感染対策を講じて頂くことを切に願います。

 

のべ患者数は3000万人なんて話もあり、

単純計算では4人に1人が感染したことになりますが、

一人で2~3回感染している方もおりますので、

実際はもっと少ないと思います。

 

当院の掛かりつけ患者さんは喘息の方が多いため、

神経質に感染対策をされている方ばかりです。

 

そして当院のスタッフもしっかり対策をし続けています。

もちろん私も…

 

総合病院でも通常医療を縮小しているので、

医療現場は本当に深刻になっております。

 

他人事としないで頂きたいです…

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>