コロナ騒動は、飲食店の価格にも影響を及ぼすだろうか。
高級店でさえ、テイクアウトではとても良心的、というより気の毒なほど安価に料理を提供していた。
客の方はすっかり味をしめ、元の支払いに抵抗を感じるかもしれない。
緊急事態宣言が解除され、常連客によるご祝儀来店が一巡した後、高額店の正念場となるだろう。
そんな情勢下でも、変わらずマイペースで、地に足着いた営業を続けているのが、荒木町の「うえ村」だ。
素材上質、量も十分で、お会計は妥当。
このような時こそ、安心しておススメできる店である。
このわた飯蒸し。まずは胃に刺激。
定番の鮟肝・奈良漬、モナカの皮くずし。酒が無限に飲めそうなつまみである。
これが出色、蛤うどんのウニのせ。美味くないはずがない取り合わせ。
造りは、極上の鯵、ボタンエビ、金目とクエ。てんこ盛りである。わさびまで上物。
定番のすっぽんのお椀。この日は卵が入っていて、ご覧の通り、黄身のように浮かんでいる。何ともいえない食感と風味。きっと精がつくはず。
マナガツオの味噌漬けに白アスパラや食用ほおずきなど。
名物・うになす。この抗いがたい魅力。一度食べると病みつきに。
珍しく牛肉。花山椒煮をのせて。生で食べるより、ちょっと煮た方が程よい刺激になっていい。
あぶらめの葛蒸し。
とうもろこしのかき揚げ。初夏ですな。
続いて天ぷら。こしあぶらやふぐの白子、ふぐ唐。すごい量。
アサリの炊き込みご飯。
この充実度。この満腹度。
一度体験してみていただきたい。