最強テイクアウト モノリス 渋谷 | 御食事手帖

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主に東京と湘南で食べ歩き、でも美食のためならどこへでも旅するブログ

世は「Stay Home」である。

自分のためにも、大切な人のためにも、見ず知らずの人のためにも、家に留まることが求められている。

社会を形成する一部である以上、出来る限り、従わないといけない。

 

そんな巣籠り生活であっても、食卓には華やぎが欲しいもの。

残念ながら苦境に直面している飲食店の皆さんは今、様々なテイクアウト・配送料理を提供してくれている。

苦肉の策であり、それほど利益も出ないだろう。

それでも、料理人としてできることを探して、全力を尽くす人たちを、何とか応援したいと思う。

グルメ界の有名人が提唱するような「勝手に救済」(神か仏か?)などという、上から目線の物言いではなく、本当にささやかながら、何かの足しにでもなってくれれば、との思いから、色々な店のテイクアウト料理を注文している。

 

その中でも、渋谷のフレンチ「モノリス」の料理は、素晴らしかった。

どうじゃ!、とばかりにそそり立つ、このラスボス感。

モノリス名物のパテ・アンクルート・オバール(ジビエ入り)、7000円(税別)。

決して安くはないが、価値は十分。

この断面を見よ!様々な肉に、クランベリー、ピスタチオ、それにコクのあるジュレ。それらを比率良く包み込む生地がまた、サクサクで美味いことと言ったらない。4人家族で食べても大満足。ワインは色々試したが、甘口の白が一番しっくりきた。

こちらはグルマンセット(2人分 20000円税別)の若鶏のバスク風。当然だが、料理は全部2つずつ入っている。

テイクとはいえ、火通しは万全でパサつかず、しっとり。これで自作の比内地鶏出汁のピラフを添えたら、どんぴしゃ。

同じくグルマンセットの鴨モモ肉のコンフィ。定番にして王道。フライパンで焼き目をつけて、アツアツにむしゃぶりつく。家ならお行儀は関係なし。

和牛ほほ肉の赤ワイン煮込みも、トロトロでいい仕上がり。煮汁がまたコクがあって、パンでも米でも何でもいける。

 

この他、セットには豚とゴボウのリエット、スープドポワソンが付く。

 

そしてデザートは!

モノリスのご近所にある、「EMME」の焼き菓子セット。

同じくご近所の「ラチュレ」出身の女性が始めた店のもの。

料理人同士の支え合い、助け合いというのも、素晴らしいことだ。

 

「救済」ではなく、応援したい、食べてみたい、という方は以下まで。

 

モノリス

東京都渋谷区渋谷2-6-1 ウィンド渋谷 1F

電話:03-6427-3580

http://le-monolith.com/