どんなに優秀な料理人といえども、生身の人間。
病気もすれば怪我もする。様々な事情で調理場に立てない日もあろう。
シェフが不在の時でも、料理の再現性が確保されていることが、良い店の条件の1つといえよう。
そして、人手不足ニッポンの多くの飲食店が、この問題に悩んでいる。
5月、シェフが留守の時に訪れた「アラジン」は、この問題をかなり克服しているようだ。
お弟子さんたちの料理でも、それほど遜色はない。かなりひいき目で見ての話だが。
次世代の料理人たちを、上手に育てているようだ。
タルディーボとイカのサラダ。
白アスパラとパルマハム。このあたりまでは、再現できて当然か。
フォアグラとリゾット。コメの食感がちょっときわどいが、なかなかの出来。
ラングスティーヌとモーリーユの料理。努力作。
仏産子羊のロースト。見た目、巻きが甘いのと、塩も甘い。もっと大胆な塩使いが必要。
アラを探せばいくらでも出てくるが、頑張っているなあ、というのが偽らざる印象である。