1人3万円なんて、今の銀座の寿司屋では当たり前になった。
ちょっと飲んだら、フレンチのグランメゾンなみの料金だ。
魚が高くなったのは分かる。しかし、基本は食べ物を付け台にポンと置くだけ。リモージュは必要ない。
割りばしは用意するが、クリストフルは買わなくていい。人手も大幅に省けるカウンター商売だ。
なのに、銀座の寿司屋とグランメゾンが同じお会計・・・。納得すべきなのか?
この店、「おかべ」は、銀座8丁目という場所にもかかわらず、お勘定で怖い思いをすることはない。
銀座を知悉した同伴姉さんから選ばれる店である。
良質の塩水うに。
佐島のタコ。
島根のスズキと鯵。
ワタリガニのしょうゆ漬け。
アンキモなど、酒肴いろいろ。
蝦夷アワビ。肝ダレが濃密。
大将自身が房州で釣ってきたという太刀魚。
握りははまぐりから。
寝かせたシマアジ。
ボタンエビ。
ご自慢のアナゴ。
そこそこ飲んで、1人2万円を大きく下回る支払い。
最高級、というわけではないが、値段を超えた満足度の店である。