日本人が作る正しいイタリア料理、という印象。
北海道は十勝地方の出身のシェフだからか、素材ありきの姿勢がはっきりしている。リストランテの料理としてギリギリの、手のかけなさ。
それは、食材への自信の裏返しでもあり、正しい考えだとは思う。
ただ、西麻布という場所がらを考えると、ちょっと華がないかな。
左にも右にもフォークを並べるテーブルセッティング。食べ始めると、結構邪魔である。
ボタンエビとイクラと海ぶどうの前菜。まるで和食のよう。
長崎産めいち鯛のウニソース。めいちはいい噛み心地。
北海道のブリのマリネ。紅くるりという甘みのある大根と合わせて。
下関のクエとたぶん輸入モノの松茸。出汁がなかなか。
ウニとトマトのスパゲッティ―。とても濃厚で風味を活かしている。
ポルチーニのパスタ。これぞシンプル主義の極み。
十勝ハーブ牛の栗ソース。メインは炭火焼が定番のよう。
量的にも満足がいく1万5千円のコース。次はアラカルトを試してみたい。