話題になって久しいフレンチ、「スブリム」。
新橋という立地のせいか、今はまだお値打ちな料金設定だ。
シェフが辞める前の「シック・プテートル」的なコース。
行ったことはないが北欧の影響なのか?妙なプチプチ・アミューズがいくつか出た後に、料理5皿という構成。
これのタイトルが、なぜかタンドリーチキン。食べると納得で、パリパリと鶏皮、香辛料が軽く効いている。
フォアグラ、黒胡椒、クラウドベリー、というタイトルの一口前菜。
シリアル、というタイトルの、実にボソボソした食べもの。
料理は、まずサーモン、ハーブ、オニオン、というそのまんまなタイトル。タピオカをビネガーに漬けたのが、アクセント。
赤いか、蕪、という料理。甘いイカをシンプルに調理。
マッシュルーム、半熟卵。生、煮たもの、スープと3種のマッシュルームを味わう。
和歌山産ヒラメのソース・ヴァンブラン。ここで急にクラシック。ヒラメは肉厚で素晴らしく、火通しも上手。
メインは蝦夷鹿うちもも、ソース・ポワヴレード。さらに古典が続く。なんだか最後は、この季節のごく平凡なメインという感じが否めない。
料金も良心的で、ワインもそれなりのものがあり、悪くはない。
ただ、サービスのトップの人に、どうも客を小馬鹿にした慇懃さがあり、なんとも言えない気分になる。