驚異のコスパ レッセンツァ 葉山 | 御食事手帖

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主に東京と湘南で食べ歩き、でも美食のためならどこへでも旅するブログ

5000円のコースで、これだけ充実しているイタリアンを、私は他に知らない。

皿数や量も満足で、しかも安かろう悪かろうでないところがすごい。

 

真名瀬港至近の、海の目の前。こういうロケーションの店は、えてして見映えばかりで、中身が伴わない場合が多い。

 

しかし、この「レッセンツァ」は、むしろ逆だ。

派手さはないが、質実剛健。無駄を排して、実を取る。

余計なことはしないスタイル。

料理だけでなく、内装などにも考え方が反映されている。

 

宮城の牡蠣。大きいがすっきりした味わい。ミルキーな方向ではなく、海のミネラルを感じる。

シマアジのカルパッチョ、サラダ仕立て。パラり、からすみが効いている。

トリッパの白煮込み。トマトを使わない分、ストレートにハチノスの持ち味を感じられる。

万願寺も良いアイデア。

キノコたっぷりの手打ちパスタ。飾り気はないが、とてもうまい。

鰆やアサリ、イカなどのアクアパッツァ風。

神奈川の豚の煮込み。すごいポーション。これもシンプルに煮あげてある。

蝦夷鹿のボロネーゼ。完成度が高く、味が凝縮されていて、とてもうまい。

メインの後の締めパスタがこれだと、トドメを刺された気分になる。

ちなみに、この5000円のコース、パスタは選べるのでご安心を。

 

 

これだけ食って5000円だと、申し訳ない気がしないでもない。

観光客が減る冬場にこそ、おススメの一軒。