好きになれないジャンルの創作和食だが、この「スダチ」は悪くない印象。
親店の「La BOMBANCE」には行ったことがないが、興味がわいてきた。
モダンな店構え。次回はカウンターに座りたい。
初手は新サンマ炙りおこわ。いくらと大根おろしにゆずを少々。
不味いはずがない取り合わせ。鮮度も良好。
イチジク肉巻、ニシンとなすのオランダ煮、マグロのポキ、モロヘイヤ浸し、柿とブドウの白和え。
どれもよく出来ていて、感心。ニシンとかもちゃんとしている。
アマダイとマツタケのお椀。九条ネギと菊花を散らしている。
これまた、抜群とは言わないが、腹も立たないレベル。
ここで、44。「シースー」、つまり寿司らしい。
トロたくの小丼、かわはぎ、イカ、それに太刀魚の若狭焼き。
無理して寿司はやらなくても良いような。
ユリ根茶わん蒸し。ズワイガニ、銀杏、梅肉入り。
子持ち鮎のライスペーパー巻揚げ。五香粉が添えてある。
骨も抜いて食べやすく、プチプチ感も小気味よい。
牛ロース鉄板焼き、温玉のソース。新じゃがチップス、舞茸と鮑茸、エリンギのソテー。
創作和食らしい一皿だが、これも食べて美味い構成。
締めは鶏そば。青梗菜や長ネギがたっぷり。出汁が濃厚で、これも不満なし。
白いコーヒーのムースなどで終了。
値段はそんなに安くないが、再訪してもよいかな、と思わせるものはあった。