




多店舗展開中の3軒目なのでしょうか。
銀座の割と良い立地にあります。
お店のサイトをみると、紹介されているスタッフは若い人ばかりのよう。
経営の実態はどうなっているのか、少々興味がわいてきます。
好調の要因は、イチに料理でしょうか。
創作中華、というカテゴリーのようですが、たしかに珍しい食材や料理を並べています。
さらに、紹興酒など、中国酒の酒の揃えが実に豊富。
味の好みを言って選んでもらうもよし、お任せで飲み比べをするもよし。南方や北方の違いを知るだけでも勉強になります。
加えてこの店、店員さんのサービスが抜群にいい。
若い人たちばかりなのに、みなさん、ちゃんとしています。
高額なくせにエラそうな店員が多い銀座の高級店は、ぜひ見習ってほしいものです。

「ほとんど全員がご注文されますよ」と言われた前菜。
1人前1000円なら、実に立派なものです。
縞えびの紹興酒漬け(うまい!)、サンマの烏龍茶スモーク(香りよし)、雲南樹花のサラダ仕立て(珍味)、銀杏の特製クミンパウダー仕立て(うまい!)など。
お店のコンセプトがうかがえる前菜でした。

「お店の看板料理のひとつです」と言われた、鴨舌の炒めもの。
パリやロンドンにあるインドシナ系中華の飲茶では、鴨舌や水かきは良く食べました。
ここのは、とても脂っ気があってジューシー。月桂樹や唐辛子も効いていて、酒がすすみます。

活け締めの車エビと舞茸の天ぷら。
エキゾチックな香辛料が利いていて、目新しさがあります。

こちらは芥藍(カイラン)という野菜のキノコ炒め。咸魚(ハムユイ)で香りを付けているのがミソ。魚発酵系が好きな人にとっては、ちょっと香り不足でしょうか。

これは、雲南キノコ鍋。黄金キクラゲ、雲南ポルチーニ、絹笠茸などなど、珍しいキノコが満載。ですが、キノコそのものよりは、出汁の方がすばらしい。滋味たっぷりです。「シャントレル」のキノココンソメには及ばないものの、なかなかの味わい。
メニューを見ていると目移りしてしまいます。
珍しいものをあれこれ試すためにも、要再訪と感じました。