栞庵やましろ 銀座 | 御食事手帖

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主に東京と湘南で食べ歩き、でも美食のためならどこへでも旅するブログ

季節感たっぷりの料理を出す銀座の若手和食店。ただ、松茸の季節だったからでしょうか、お支払が高額だったのには面喰いました。料理、店内雰囲気、サービスは申し分ありませんが、早くもちょいちょいは行けない値段の店になってしまったようです。
★★★★半☆


銀座のど真ん中にある、地下のカウンター割烹。
立地が立地だけに、高くて当然、という考えもあるでしょう。
たしかに料理の質を考えると、不当なわけではありません。
訪問時には、岩手と長野の立派な松茸も出てきました。
しかし、初めてうかがった春の時と比べると、お勘定がぐんと高騰。
正直いって、松茸はあってもなくてもいい派の私としましては、複雑な心境になりました。


まず初手は、菊の花と春菊、香茸のおひたし。
シャキシャキとした野菜と、マッシュルームのような食感の茸のコントラスト。


秋満載の八寸。目においしいですね。
ズワイガニ、あわび、くちこと、高級食材もちょっとずつちりばめられています。
しかし、おいしいのは野菜類。栗やかぼちゃ、柿の方が印象深い味わいでした。


炭火で焼いた松茸。「ひらき」と呼んでいた笠の大きな岩手産と、「アレ」を想像させるジクの太い長野産の取り合わせ。
焼いているところを間近に見るのは、いいものですね。


造りはあこうと鯛、ウニ。
あこうは、澄んだ味わい。鯛は噛み心地が良く、程よい脂も感じます。


続いて、締めサバも登場。
こちらは割とさっぱり系。魚体も小さ目でしょうか。


お椀は、ぐじと松茸。
前回、吸い地が濃いと言ったからでしょうか、今回はとても淡く仕上げていました。
ぐじも松茸も、それぞれ味を持っていますから、吸い地は控え目な方が正解だと感じました。


魚はマナガツオの幽庵焼き。
この時期はまた、どこの和食へいってもマナガツオですね。
結構味が濃くて、酒がすすみます。


炊き合わせと、

おかわりOKの松茸ご飯で締めとなりました。

内容的には全く満足です。
あとは、懐との相談ですね。
季節ごとに再訪したいとは思いました。