フランスに住んでいる時、そう習いました。
2014年のブドウの作柄はよく知りませんが、仏産キノコはどうも悪いようですね。
特にセップがイマイチで、量も少ないと聞きます。
しかし、そんな中でも頑張ってウマい輸入キノコを安く食わせる店があります。
またか、と言われそうですが、四谷三丁目の「ドゥエリーニュ」です。
「マンネリ」とののしられようが、「他に店を知らないのか」となじられようが、一向に構いません。だって、本当に安くてウマいのですから。

こちらは秋口の定番、セップのボルドー風。
グラス・ド・ヴィアンドが利いている、濃厚な味わいです。
これを目当てに来客し、大量に食う人もいるくらいの人気料理。

こちらは、キノコのラビオリ。
上には大量のシャントレル。出汁もキノコ汁の滋味がたっぷりで、口の中は秋の森の香りに占拠されます。

これが出色、太刀魚のパートブリック包み。
ふっくら脂ののった太刀魚の下には、石川小芋とズワイカニ、銀杏が敷いてあって、ねっとりむちむちした食感。周囲にかけてあるのは、シェフいわく「オーロラソース」・・・。こういうダサいネーミングをするあたりが、商売っ気ないといわれるゆえんです。
ちなみに、写真は1人前の半量ですので、念のため。

メインは、これも定番の増田牛のカイノミ。
この日は、たっぷりのジロール付きです。
輸入キノコも、決して安くはないでしょう。気前の良さには頭が下がります。
相変わらず、なんちゃってグルメ業界人系はノーマークですが、ぜひ騙されたと思って、一度試してみてください。