牛込グルメ | 御食事手帖

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主に東京と湘南で食べ歩き、でも美食のためならどこへでも旅するブログ

新宿区の中でも、しゃれたグルメスポットとして賑わう神楽坂。
チャラけた店も多く、新規のオープンも頻繁なぶんだけ、潰れる店も同じく多いようです。

そんな神楽坂より立地の悪い牛込界隈。
地下鉄が未開通の頃は、麻布十番と並ぶ都心の「陸の孤島」でした。

しかし、今では質の高い良店がポツポツと根を下ろし、人気を博しています。
その筆頭格が肉系イタリアンの「カルネヤ」でしょうか。

元々イタリアンでは「カルミネ」の牙城であった牛込北町ですが、今や流れはカルネヤです。
昼も夜も、いつも満員。開店当初とは見違えるほど、繁盛店になりました。

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ランチは特大のハンバーガーばかりが話題となりますが、この2000円のステーキも見事です。
歯ごたえがある赤身は、噛み締めるほどに血のニュアンスを含んだ肉汁が沁みだします。
フランスやイタリアの美味い食堂を思い出す味。

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夜は、メニューが豊富で目移りがしますが、ついついイージーに「カルネヤ・スーパーオールスターズ」という焼き物盛り合わせを頼んでしまいます。
この日の内容は、鴨、牛、リードヴォー、熟成牛、子羊。
熟成牛が突出しておいしい。
これだけを単品で頼めば良かった、といつも後悔するのですが、次に行く時までに忘れてしまいます。

「カルネヤ」ほどの人気はありませんが、ひそかに私が週末の楽しみにしているのが「かがり火」です。
こちらは牛込柳町のお店。
カテゴリーは、ワイン居酒屋でしょうか。ただし、ワインリストはハンパありません。
ブルゴーニュに偏重していますが、牛込には似つかわしくない長大なリストです。
オーナーは相当変わった人でしょう。

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手前は、最近のヒットメニュー、シシカバブです。はまってます。
ワインは、ニコラ・ポテルのポマール・エプノ2000。
2000年は良年と言われますが、飲んでみると結構ばらつきがあるように思います。
これは、大変良くできていました。
結構骨太で、しっかりした果実味の中に、土っぽい香りが立ちます。後からキノコやなめし皮のようなニュアンスも加わり、熟成感も楽しめました。
気取りのない手頃なつまみと、およそ場違いなワインが楽しめる変わったお店。
はまる人は、はまるでしょう。