スクレサレ 四谷三丁目 | 御食事手帖

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新宿区が誇る「安旨フレンチ」の一翼を担う店です。夜のプリフィックス3675円は、実にお得で満足度は高いでしょう。日曜休みに変わったり、営業時間が短くなったり、と使い勝手は悪くなる一方ですが、それでも人気は維持できているようです。サービスも、徐々に良くなってきました。
★★★★半☆


四谷三丁目から4~5分、外苑東通りに面した立地。
店内はちょっと南欧っぽい雰囲気です。ただ席間は狭く、込み入った話をする場合には、向きません。

神楽坂の「ブラッスリー・グー」ほどではありませんが、この店もコスパが非常に優れています。
夜の一番安いブーケコースは3675円。前菜とメインにデザートという内容ですが、一皿の量が多いので、これで十分満腹になります。
ビストロとは、本来こうあるべきでしょうね。

まずアミューズに、なめこのフラン。
この店は、出だしで何かかわったものを出す習性があるようです。
ねばっとしたなめこと茶碗蒸しのようなフランは、合うといえば合うのですが、フレンチ気分は盛り上がりません。

気を取り直して前菜は、鴨燻製と砂肝コンフィのサラダを選択。
カフェ飯の定番メニューですね。
これが、かなり本場に近いボリューム。砂肝が親の敵のように入っていて、とても好感が持てます。
ただ鴨燻製は、もうちょっと厚めに切ってもらいたいところです。

メインには、骨付き子羊のロースト。
脂がみっしり付いた大ぶりの背肉が2本、それに焼き野菜もたっぷりつきます。
焼き方もまずまず。ソースはなんだか得体が知れないものでしたが、塩がしっかりきいているので、濃いめの赤、シャトーヌフドパプにはぴったりです。

デザートは、これまた定番のフォンダン・オーショコラ。
ねちゃっとしたチョコのテリーヌの味が濃くて、チョコ好きにはたまりません。
この値段で、デザートまでよくやっていると思います。

強いて難癖をつけるとしたら、BGM。
シャンソンかなにかをかけているのですが、ライブ版らしく、時々入る拍手の音が非常に耳障り。
揚げ物の音のようにも、にわか雨の音のようにも聞こえて、とにかく気になります。
BGMは、空気+α程度のものが良いわけで、客が気になるようなものは失敗です。

とはいえ、それも強いて言えば、の範囲のこと。また近いうちに、今度はワイン持ち込み(有料)でうかがいたいものです。