




世間は1月4日から仕事始めなのに、料理屋さんたちは結構のんびりしているんですね。
軒並みお休みなので驚きました。稼がずにやっていけるんなら、景気の良いことで、なによりです。
そんな強気の銀座にあって、三越12階という究極の分かりやすさを誇る立地のお店。
5日から営業だったので、急遽行ってみました。
ホームページでは「奇をてらわずシンプルながら豊かな味わい」と自画自賛していますが、では店名の「ネオビストロ」って何なんでしょう??
ネオ、という表現がすでに田舎くさい感じがするのは、朝地だけでしょうか?
さて、肝心の料理ですが、この日は営業初日ということでアラカルトはなし、ほとんど選べないプリフィックスコースのみ。
ネオビストロ、随分と手抜きです。
7000円のコースは、前菜3種類と魚は決まったもの、あとメインを2種類から選びます。
前菜は、フォアグラのテリーヌ赤ワイン風味 いちじくのチャツネ添え。
いったいぜんたい、どこがネオビストロ?
古式ゆかしきフランス料理ですよ。。。
鯛の造りを出して「新日本料理」って言うのと同じくらい失笑ものです。
ただ、味はそんなに悪くありません。パンにふったトリュフオイルがうるさかったですが、それ以外は平均的な味でした。
魚料理は真鯛と手長エビのポアレ 蕪のピューレ添えサフラン風味。
うん、全く定石の料理です。
鯛は薄くて小さいため、火通しはひどいものになってました。
ソースも凡庸。
メインは、オーストラリア産子羊のロースト キャビアドオーベルジーヌ添え。
なめんなよ。キャビアドオーベルジーヌって言えば、聞こえはいいが、要するに茄子のピュレでしょうに。蕪もピュレで、茄子もピュレじゃあ格好が悪いってんで、こんな言葉遊びしているんでしょうね。
デパ上にくる日本人はフランス語なんて分かりゃしないとタカをくくっているところが頭にくるネオビストロです。
ただ、子羊自体はそんなに不味くありません。何でもピュレにする単調さは否めませんが、ワインのアテとしてはまあまあでした。
デザートの季節のフルーツとキャラメルクリームのミルフォイユは、この日一番の美味しさでした。
星三つにしたけど、2・5に落としたくなるような突っ込みどころ満載でした。
もうちょっとネオビストロらしく、ネオな感じを出してくれるといいのですが。
ネオが死語であるのと同様、コンセプトも死んでいるお店でした。
Neo Bistro Le Beurre Noisette TOKYO 銀座三越店 (フレンチ / 銀座駅、東銀座駅、銀座一丁目駅)
夜総合点★★☆☆☆ 2.5