頂頂 辻堂 | 御食事手帖

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主に東京と湘南で食べ歩き、でも美食のためならどこへでも旅するブログ

★★★★半☆
30年前に辻堂住民だった私にとっては、こんな高額中華料理店がこの町にできるとは驚きでしかありません。味自体は悪くないので、このコストでもやっていけるなら立派なものです。


古き辻堂住民にとって、この地の中華は「城門」の記憶でしかありません。
幼少の身でありながら、コンセプトがぶれまくっていると感じたあの店は、もう影も形もありません。それは必然でしょう。

かわって、おでんセンター通り(人はサーファー通りというらしい)に出現したのが、この「頂頂」。評判が良いので、出かけてみました。


結論から言うと、値段は東京の高額店並み、味はそう悪くはありません。
しかし、店構えは田舎のカウンター居酒屋風です。
場所柄でしょうか、鵠沼(高級住宅街)と辻堂(庶民の街)が同居する店です。


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前菜盛り合わせ2100円。
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腸詰。可もなく不可もなし。例えて言うと、渋谷の「麗郷」には及びません。
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ナスの揚げ煮。甘い仕上がりは好みが分かれるところ。
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砂肝ときゅうりは、極めてやさしい味。
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くらげの中国たまり醤油あえ。これは細身のくらげが食感も良く、味も悪くありません。

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点心は、なかなかの味。
水餃子は、豚とエビを詰めたもの。皮も良くできていておいしい。
春巻きは、シンプル。エビと千切りのしょうがを詰めています。
パイ風のは、金華ハムと大根が具・・・らしいですが、金華ハムは風味づけ程度。パイ生地は良くできてます。


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上海が二の味噌と豆腐の煮物。これは抜群。カニ味噌をケチらずに使ってます。イタリアの白ワイン・ソアベと良く合います。


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北海ウニと卵のふわふわ仕立て。焼き海苔がアクセントの創作中華。これも非常に良い。中が泡のようなふわふわ感で、何とも言えません。


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海南鶏。この店に来たら、これは必食でしょう。皮目はカリカリ、身はしっとり。醤油ダレも、柔らかな味で絶妙。

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ナスのバジルの肉みそ炒め。マレーシアあたりの華僑料理です。そういうのを、良くご存じなんでしょう。


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締めは金華ハムチャーハン。まあこれは普通でした。香港なら、もっとゴロゴロ、金華ハムを入れます。ここのは、風味だけ。

量は少なく、値段は張りますが、鵠沼の高所得層が支える店となるのでしょう。
品数は少ないので、しょっちゅう何度も行きたいとは思いませんが、界隈の良店であることは間違いありません。

ディンディン 中華料理 / 辻堂駅鵠沼海岸駅本鵠沼駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5