レ・セゾン 帝国ホテル東京 | 御食事手帖

御食事手帖

主に東京と湘南で食べ歩き、でも美食のためならどこへでも旅するブログ

★★★★★半
帝国ホテルに2連泊することになりました。
夏休み、長期休暇が取れないので、憂さ晴らしに散財です。
「ラグジャリー&グルメ」とかいうプランで、ジュニアスイートの部屋と、ホテル内の全ての飲食店から朝夕食2回ずつが選べるというもの。

2人分で、なんと20万円くらいでした。
食事代が13万円程度、それにウエルカムドリンク、おみやげ色々、プール等使い放題、というサービスですから、まあお得なんでしょうか。

$御食事手帖
ウエルカム系いろいろ。チョコレート詰め合わせがうれしい。

$御食事手帖
寝室、広々です。

さて、1泊目の夕食は、当然ながらフレンチの「レ・セゾン」にしました。
夏のコース料理は一つだけで、しかも甲殻類づくしなんですね。ちょっと残念。
ひとり29000円のコースが出てきました。

$御食事手帖
最初の料理は、「毛蟹を自然なままで ショウフロワ仕立て カリカリの黒大根」。
手前の棒状が、かなり自然のままの毛蟹。ミソが入った濃厚なソースと、黒いのは「アキテーヌ産のキャビア」という説明。要は、養殖チョウザメのキャビアです。
カリカリ黒大根は、皮をむくと白いようで、一口で食べると高級なカニサラダの味わい。

$御食事手帖
2皿目は、「玉葱のロワイヤルにクリーミーなムール貝の雲をかさねて セロリとバジル風味の林檎のジュレ 」
相変わらず、料理名が長い。

$御食事手帖
これが玉ねぎのロワイヤル。黄色いのがムール貝のムースで、下に玉ねぎのムースが入ってます。棒に刺さっているのがムール貝のフリット。

$御食事手帖
根セロリのピュレと林檎のジュレは、なかなか美味。

$御食事手帖
三皿目、「赤座海老のラビオリ マンゴーのコンフィとトマト 胡椒の効いたムース」。
これは大変おいしい。
イカスミのラビオリの中は、半生に火を通した赤座エビがぎっしり。甲殻類のソースが非常に良く出来ていて、抜群です。トマトと胡椒の効いたムースは、シェフが好きなようですが、あまり効果はありません。

$御食事手帖
四皿目「尼鯛の松笠仕立て アボカドと軽く味付けしたブイヨン 優しいアーモンドオイルを一雫」。
日本料理の技法で、うろこを逆立てて、カリカリに揚げ焼きしています。これも火通しが見事で、皮目はカリカリ、中はしっとりになってます。ソースが前の料理にやや似ているので、もっと変化が欲しかったところ。

$御食事手帖
メインは「ブルターニュ産 オマール海老のローストをシヴェ料理に見立てて アーティチョーク ポワブラードとジロル茸のバリグール ヘーゼルナッツ風味」。
これもまた見事な料理。シヴェ料理とは、赤ワイン煮込みのことですが、これは赤ワインソースにしてます。アーティチョーク・ポワブラードは、ニースあたりだと生食をする朝鮮アザミ。煮てますが、香りは良かった。
全体として、非常にバランスが良い秀作でした。

$御食事手帖
軽いデザートは、バラ風味の餅の中にチョコが入っているのと、フランボワーズのソルベ。

$御食事手帖
デザート2皿目は「薄切りのパイナップルとヌガー グラッセ バジルのソルベ」。
パイナップルの中は、生クリームなどが入ってます。

ワインは、ドメーヌ・ミシュロのムルソー2008年。
酸が強かったですが、総体的に料理と合ってました。

久々の「レ・セゾン」でしたが、大満足。
甲殻類づくしも、年に一回くらいならいいですね。