




在りし日の石原裕次郎がこの店のふかひれを好んだ、とかなんとかいう話が何ともマユツバで足が向かなかった「海狼」。
実際食べてみると、本当に普通。オーソドックスな中華ですが、丁寧に作っている印象。ただ、さすがに葉山界隈の金持ち相手の店だけあって、客単価は高いです。
まず、前菜盛り合わせ2人前の2000円が高い。
量は少なく、くらげ、生湯葉、鳥の醤油煮がちょこちょこしか盛られてません。
どう見ても1人前です。
北京ダックも値段の割に貧相で、食べた気がしません。
そのかわり、季節のおすすめ系は、悪くありません。
海老のみょうが炒めは、芝えびとみょうがの相性が意外に良かったのが新発見。
豚三枚肉と冬瓜の煮ものは、醤油系の煮汁で見た目は重そうでしたが、食べるとあっさり。出汁がいいです。
いちばん割が合わなかったのが、10年モノの紹興酒。
600ccボトルで6000円以上もしたのに、ぜんぜん古酒の風合いがない。
相当がっかりな味ですから、頼まない方がよいでしょう。
またぜひ行きたいとは思いませんが、葉山でどうしても中華が食べたくなったら、ここしかないんでしょうね。