鋼鉄ジーグはそんなに熱心に観てたアニメでは無かったけど、水木のアニキが歌う主題歌はとても元気があって仲間とカラオケで盛り上がる名曲です。
でも、この映画はそんなイメージとは全く違いました。
違うのだけど、鋼鉄ジーグをリスペクトした傑作映画です。
マイネッティ監督にとってこれが長編1作目の作品とのことですが、そんな事を感じさせない洗練された映像美とクールな視点で淡々と描く演出は、かなり過激なバイオレンスシーンや性描写さえもストレス無く一気に観ることが出来ました。
前回観た破裏拳ポリマーがオリジナルをリスペクトした日本らしいヒーロー誕生映画であったのに対し、この映画は日本から離れたイタリアにおいてリアルな大人向けヒーロー誕生映画になっているのが、どちらも観ていて嬉しくもあり、気持ちが良いです。
最後のラストカット演出も実に良く、その後エンディングで流れるイタリア版バラード調主題歌は、その翻訳にも注目ですし、改めて作曲した渡辺宙明先生の音楽の素晴らしさも再認識出来ます。
でも、ヒーロー映画とはいえ、子供とは絶対一緒に観れない映画なのでご注意を。(笑)