「草薙から面白い話を聞いた。君の試験問題の作り方についてだ。

思い込みによる盲点をつく。例えば幾何の問題に見せかけて、実は関数の問題である、とか。

なるほどと思った。数学の本質を理解しておらず、マニュアルに基づいて解くことに慣れている生徒には、その問題は有効だろう。

一見、幾何の問題に見えるものだから、必死になってそっちの方向から解こうとする。

だけど……」


東野圭吾  容疑者Xの献身より抜粋





おはようございます。

あら、一体なんでこんなに朝早く?


いえ、実は昨日オーダーしていた書棚が届いて、けっこう時間をかけて本を整理していたんです。




そうしたら、うっかり読みに火が付いて、今から寝るというね(笑)。


で、その中で、愛読書の容疑者Xの献身が、やっぱり面白くて、そしてこの中でも特に好きな言葉が冒頭に書いた湯川先生の言葉で、ちょっと持論を語りたくなったんです。


なんせ私はちょっとバカなので、いちいち名作の名言を自分に当てはめて考えていかないと、うっかり失敗しちゃうんですよね。


だから、なんでもじっくりと読むとか観察するとか、他の人の判断を仰ぐとか、一カ所だけじゃなくて全体を見るとか、うっかり発言しないとか、人の言うことをそのまま鵜呑みにしないとか、まあ要するに、ちょっとひねくれてて(笑)、ついでに


すごーーーく慎重なんだけど、得てして慎重な方が人生はうまくいく。


一見大胆に見えて慎重で、慎重に思えて大胆にいける精神力があれば一番だよなあ、と名作を見て思う朝。


そういえば、最近古典文学もよく読むんだけど、古典ってすごいなあと思って、もうちょっと勉強しようと思っています。


しょせん古典でしょ?

古いよ、今はもう時代が違うっていう人もいて、それに反対もしないけど、それでも古典っていうのは人の世において普遍的で絶対的なものじゃないかなあと思うわけで。


誰だって好きなものも嫌いなものもあるし、環境によって左右されちゃう理不尽さもあるし、それでも悪いことばかりではないし、腹も立つし、恋もするし、間違うなんてしょっちゅうで、正しいことなんて選ぶ方が難しい。

いや、だから人生そんなもん。

落語にしろオペラにしろ文学にしろ、人間って普遍的なんだろう、きっと。


だから、東野先生の本はこんなに面白いんだなあと思って、白夜行を久々に読みたくなりました。



そう、名言だね。


幾何の問題と見せかけて、じつは関数の問題である。


全部が全部そうじゃないけど、こーゆ―こともあるってことを、忘れないようにしようっと。


ではでは、朝だけど、寝ます。

天気がいいけど、寝ます。

おやすみなさいませませ。