38年振りに我らが阪神タイガースが日本シリーズを制して日本一となった。
38年前というと俺はまだ阪神ファンではなく、近鉄バファローズのファンだった。
大石、新井の一二番コンビに憧れてたジンライム少年は10.19のダブルヘッダーはラジオを聴きながらロッテ有藤監督の長い抗議に文句を垂れてたなぁ。
バファローズが日本シリーズの対戦相手というのも何かの縁かもしれないが、俺が応援してたバファローズとはやっぱり別のチーム。
思い入れは全く無い。
阪神ファンになったのは高校一年生の時。
当時のタイガースは暗黒の時代。
そんな暗黒期に見せた僅かながらの光明。
当時の先発ローテ、中込、湯舟、野田、猪股、葛西の5連続完投勝利。
この淡い光明に吸い寄せられる様に阪神ファンとなった。
阪神ファンになった翌年亀新フィーバーで2位にこそなったが、暗黒時代は抜け出せず10年連続Bクラス。(その内半分以上は最下位…。)
星野監督2年目にようやく優勝。
ジンライムの甲子園初観戦は2003年の日本シリーズだ。
いつか甲子園で野球見れたらなぁなんて夢みたいに勝手に思いこがれてたが、行動に移すと意外と何でもできる。
ここからやりたい事があればやってみるという人生に変わった気がする。
2005年の日本シリーズもチケットを運良く入手して千葉マリンまで見に行ったなぁ。
2試合見て2試合とも完敗だったが…。
そんなこんなで長い年月を経てようやく日本一まで手が届くとこまで来た日本シリーズ2023第7戦。
正直言って厳しいと思ってた。
先発の青柳には少し期待してたが、宮城を打ち崩せないんじゃないか…。
そんな不安と期待が当たり、序盤は両チームとゼロが並ぶ。
そんな均衡を破ったのが、シェルドンノイジーの嘘みたいなホームラン。
ここからは出始めたケチャップの様にドバドバと追加点。
だが6点差になっても阪神ファンはまだ疑心暗鬼。
ケータ兄ちゃんからのLINEには「ひょっとするかな?」
どんだけ自信ないねん。
それでも13ゲーム差をひっくり返された経験がある俺たちは9回終わるまでは安心できない。
だがそんな心配は稀有に終わり、その時が来る。
9回ツーアウト。
ここまで我慢していたビールをコップに注ぐと、登板したばかりのリリーフ岩崎が頓宮に一発を浴びる。
この一発は俺が油断したからや。
もう大丈夫。
俺自身は初の日本一。
ホンマしみじみと喜びを噛み締めた。
次の日本一は来シーズンとは言わないが12年に一回くらいは幸せな気持ちを味わいたい。
38年後は俺は90歳手前。
生きてるかどうかもわからないぜ。