世の中不況ですが 輸入業務はこれからが勝負。
円高も旅行者にとっては嬉しいことでございます。
この円高効果が物価に反映するには しばしお待ちいただかなくてはなりません。
今 輸入をかけると商品が日本に到着して通関をきると 12月中旬に店頭に出るはず。
すると輸入会社のスタンスにもよりますが きっと物価は下がるはずです。
本日は ブルゴーニュワインのお勉強 第2回め。
お題は 「一つの畑にたくさんの持ち主」
例えば この畑を グランクリュのシャンベルタンだとしましょう。
葡萄の木のうねが 1m間隔であります。 うねとうねの間には垣根はありません。
うねの こっからここまでは佐藤さんの持ち物です。 という具合に持ち主がいます。
そして 持ち主がめいめいに葡萄を育てます。(ルールにのっとってですよ)
なので同じ畑でも 育て方がまちまちなので違う葡萄ができます。
そして持ち主の数だけ 個性の違うシャンベルタンができる訳です。
と云うことは シャンベルタンというワインはたくさんの人が造れるということです。
どうしてこうなったんでしょうか・・・。
地主と小作の時代があって もともとは地主さんの単独の持ち物だったんでしょう。
ここに遺産相続が発生します。 フランスは子供に均等に相続をするみたいです。
相続をするため畑を小分けにして売却したところから畑の所有が細分化されて行ったという話しがあります。
小分けにして売られた畑が 今の形になったのだとか・・・。
そして今だに一人が持ち主の畑もあります。
前出の モレ・サンドニの 「クロ・ド・タール」 や 「ロマネ・コンティ」 は所有者がひとりだけ。
これを MONOPOLE と呼びますが あまり多くはありません。
では 複数の生産者(畑の持ち主)のいるワインはどうなっているのでしょうか。
畑の持ち主のタイプ
①自分でワインを造って自分で売る人。 ドメーヌなんたら・・・というのはこのタイプ。
②自分でワインを造ってワイン商(ネゴシアン)に売る人。 ネゴシアンの商標ラベルで売られます。
③ワインは造らず葡萄をワイン商(ネゴシアン)または醸造者に売る人。
ネゴシアンまたは醸造者商標ラベルで売られます。
またまた複雑化してきました。
と云うことは 一つの畑からいろいろな商標ラベルのワインが同じ名前で生産されていると云うことになります。
ブルゴーニュのワインは 「○○さんのシャンベルタン」 という具合になります。
よって生産者によって上手下手が出てきます。
Aさんのシャンベルタンは 50,000円だけど Bさんのシャンベルタンは 10,000円 なんてこともよくあります。
美味しいものには 美味しい値段がつきます。
めっちゃ うまいでぇ。