「Gucci&haru」台風に負けるな!②【へっツー日誌】 | Jinkhairのバイカーへの道

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こちらは香川県坂出市にある理容室「Jinkhair(ジンクヘアー)」のブログです。店主が好きな「80年代HR&HMのアルバム紹介、ライブレポ」や「カメラ」「バイク」のことなど、日々の出来事などを気ままに書いております。

「Gucci&haru」夫妻が楽しみにしていたロングツーリングを最強クラスの「台風14号」が阻む!

熱帯低気圧から発達した台風14号は瞬く間に「猛烈な勢い」に成長し、九州から本州を直撃する最悪のルートを辿っている!

 

報道番組からは「今まで体験したことがないような…」とか「観測史上最悪の…」とかのおどろおどろしい形容詞が乱れ飛ぶ。

 

17日に夫妻が予約していた東京、有明港発のフェリーが欠航!

そして予備に予約していた19日の便も欠航!

万事休すか?

勇気ある撤退を決めてもなんらおかしくない状況だ!

 

しかし彼らは海路を諦め、なんと陸路で四国を目指すことを決断したのだ!

西から迫りくる最強クラスの台風に向かって東から中央突破を計るというのだ!

まるで太平洋戦争の末期、強大な戦力を誇る米軍に挑んだ「神風特攻隊」のようではないか!

願わくば、本当の特攻隊のように散ってしまわないことを祈るばかりである。

 

9月18日岐阜羽島泊。

翌日9月19日に兵庫県の赤穂まで来たところで強風にあおられストップ!

 

お二人から現場の緊迫した様子を伝える動画が送られてきた!

 

「それでは現場のharuリポーターに伝えていただきます、haruさん!そちらの様子はどうですか?」

「はい!私は今、台風の暴風域に入りました赤穂市の安全な場所から中継を行っております!  あぁっ!風が!身体が持っていかれそうな強風です!」

 

「haruリポーター、気を付けて取材を続けてください!また何か動きがあればお願いします!」

「はい、こちらからは以上です!」
 
haruさん、いじってすみません(笑)不快なら消します…
 
 その頃、我香川県では…
 無風…
 
さすが、災害に強い香川県!
「っていうか、毎度毎度大袈裟に言いすぎじゃないの? そりゃ『今度の台風は大したことないです』とは言えんやろけど、あんまり言い過ぎるとオオカミ少年現象おこすでぇ~、実際今回の台風は言うほど大したことはなかったな(笑)」
 
この油断があのような事態を引き起こそうとは!
 
夫妻は赤穂で台風をやり過ごし、翌日はしまなみ海道を渡って松山道後に宿泊するという。
 
台風は四国から離れた。
もう天候は心配ないだろう。
それでは「プランA」を発動する!
 
「プランA」とは夫妻と一緒に松山から「石鎚スカイライン」を通って「UFOライン」にアタックし「寒風山トンネル」を抜け、西条あたりから高速に乗って香川に戻ってくるというプランだ。
 
天候は回復したが心配なのはUFOラインとその前後の道がダメージを受けてないかだ。
もし土砂崩れなどが起きていたら一発アウト。
また落石、倒木などで通行止めになっている可能性もある。
私はネット等で情報を集めるも正確な情報を得ることはできなかった。
 
「ほんじゃあ、いっちょ、行ってみるべか!」
それまでは私も高速で松山に行って前泊し、翌朝夫妻と合流し、一緒にUFOラインを目指すつもりだった。
そういや去年UFOラインにアタックした時も道後のホテルに泊まったんだっけ。
その時飲んで気に入り、お取り寄せまでしたオレンジビールをまた飲みたいし、そのあと行ったちょっとクセのある店主のラーメン屋にも是非行きたいと思っていた。
しかし、こういう状況なら実際に行ってみるのが確実だ!
明日松山からのルートとは逆にこっちからUFOラインにアタックして実際走れるか確かめてみよう!
 
20日午前10時頃出発!
台風一過で天候はいいのだが…
寒い!
急に寒くなったな!
こないだまであんなに暑かったのに!
バイクにちょうどいい!はないのか?
フルメッシュジャケットで来たのは間違いだった!
なに、我慢できなくなったら上からカッパを着ればいい。
 
西条で高速を降り、山の方にドンドン登る。
寒い!
このままではUFOラインまで行ったらシャレにならない!
なんたってあそこは標高1,400メートルにもなる高所にあるんだから。
ここで上からカッパを着ようと思ったらプロテクターが邪魔だったから中に着た。
 
そしてついに来た!
寒風山トンネルだ~っ!
前にUFOラインに来たときは、この寒風山トンネルが怖くて迂回ルートを選択してさらに怖い思いをしたのだが、今の私にはあのトンネル殺しがある!
 
寒風山トンネル(全長5432メートルで四国最長のトンネル)
 
さすがに長い!そして寒い!
 
しかし、工事中で片側通行だったのもあるし、そんなに暗くなかったので怖くはなかったな。
 
この寒風山トンネルを抜けたらすぐに左にほぼUターンするような形でUFOラインに入るクネクネ道に入るのだ。
そしてその道に入ってすぐ…
 
ん?あれは⁉
 
こ、これは!
 
え~っマジか~!
 
とりあえず看板に書かれた番号に電話して聞いてみる。
町の職員によると、今調査中でいつ開通できるかはわからないとのこと。
 
しばらく思案していると、向こうからベージュのジムニーが勢いよく走り抜けてきたではないか!
アレ?
通行止めじゃないの?
行けるの?
あのジムニーがUFOラインから抜けてきたのか、それとも引き返してきたのかはわからないが、道が完全に封鎖されているわけではないようだ。
 
じゃあ、行けるところまで行ってみようか?
案外「台風なんで念のため通行止めにしました~」って感じで実際は大したことはないかもしれない。
 
「じゃあ、行っていいんですね?行きますよ!」
 
しかし、数分後、私は眼を疑うような光景を眼にすることになる!