さて、いよいよ「レンタル大作戦」の日が迫って来たのではあるが、この作戦に暗雲をもたらす「台風4号」が日本列島に接近しつつあるというではないか!
この台風4号の進路予想図を見てみると作戦の5日、6日は台風が日本列島に上陸、直撃するという最悪の状況が予想される!
さて、どうするか?
延期、予約の変更はできるのか?
レンタル819の規約を確認してみる…
おぉ!「レンタル当日が悪天候の場合や自己都合の理由であっても、キャンセル料は一切いただいておりません」
とある!
確かにレンタルバイクという特性から、当日の天候次第ではレンタルを取りやめる人が多いだろう。
ホテルなどでは前日キャンセルで30%、当日なら100%のキャンセル料を取られる例が多いから、これは良心的で助かる。
これでバイクの方はギリギリまで判断を遅らせることができる。
しかし、だ…
台風である…
普通ならそんな時にバイクで走ろうなんて正気の沙汰ではない(笑)
でもなんで、これまで連日の猛暑だったのにその日だけ台風が来るの?
タイミングが悪いというか、なんというか…
しかし、この「台風」
香川県民にとってはある種「朗報」なのである。
実は今、香川県はここ数十年で最悪と言われるほどの渇水、水不足に陥る可能性があると言われているのだ!
昔から香川県は雨の少ない県であり、長く水不足に悩まされてきた。
夏になると度々渇水に陥り、水道は「断水」し、給水車に並んで水を支給してもらわなければならなかったのである。
そんな水不足を一挙に解消しようと計画されたのが「香川用水プロジェクト」
高知県の旧大川村に「早明浦ダム」を建設し、そこから水を送ろうという壮大な計画である。
昭和43年、この香川用水の完成によって香川県の水不足は解消されたかに思われたが、水の使用量の増加や、数年に一度の少雨によって、その早明浦ダムの貯水量が減り、「取水制限」「減圧」そして最悪の「断水」の処置が取られる事態に陥ることも度々であった。
早明浦ダムに沈んだ旧大川村の庁舎。早明浦ダムの貯水量が減るとその姿を現す「渇水の象徴的存在」になっている。
貯水量がついに0%になった2006年、姿を現した旧大川村庁舎。
記憶に新しいのは平成6年「ヘイロクの大渇水」と言われた年。
この年は各地で断水が起こり、市民生活にも大きな打撃を与えた。
うどん屋はうどんを打てず、理容店は貯め置いた水をひしゃくでお客の頭にかけてシャンプーをしたという。
今年は梅雨時期にまとまった雨が降らず、更に記録的に早い梅雨明けによって早明浦ダムの貯水量はあの「ヘイロクの大渇水」の年より速いペースで減り続けているのだという。
このような渇水、水不足を一挙解決してくれるのが…
そう!
台風なのである!
事実これまで、「もういよいよ断水か!」という危機を台風が一夜のうちに早明浦ダムを満水にして救ってくれたのだ。
不謹慎かもしれないが、他の地域では災害をもたらす台風も香川にとっては水不足を解消してくれる救世主なのである。
そんな香川県民の私にとっては悩ましい今回の台風4号。
5日、6日の進路はどうなりそうなのか?
特に行く予定の琵琶湖周辺の天気は?
再来週に延期することはできるが、その再来週が必ず天候に恵まれるとも限らない。
台風の予報円を何度も確認しているとやや南側に進路が変わっているように見える。
さらに今回の台風はそれほど勢力が強い方ではなく途中で温帯低気圧に変わる可能性が高いという。
「ええい!どうなるかわからんが、とにかく行ってみよう!」
予定では4日の仕事が終わった後、前乗りで新幹線で京都入りするつもりでいたのだが、雨予報とあって着替え等、色々荷物が増えたため車で行くことにした。
午後6時半ごろ坂出を出発。
香川を出るときは降っていた雨も雨雲を振り切って来たのか、京都では降ってない。
予定通り午後10時前に「ABホテル四条堀川」に到着!
2泊で予約しているのだが、1泊3000円ながら、大浴場もあり、部屋もそれほど狭くないしキレイ。
駐車場がないのが痛いが、今夜はホテル前のコインパーキングに首尾よく停めることができた。
荷物を片付けて、さぁ!夕食に向かおうと周辺を調べてみる。
ここは四条河原町や祇園のような繁華街からはちょっと離れてはいるが、飲食店は沢山あって選り取り見取り、やっぱり京都らしい小料理屋なんかで一杯やりながら、と行きたいところだ。
しかし、色々調べてみるとこの辺のお店は午後11時で閉店する店が殆どで、それ以降に営業している店はかなり少ないことに気づいた!
京都で夕食難民にはなりたくない(笑)
とにかくどこかに入ろう!
むう!京都らしくない店だが妙にそそられる(笑)
明日の天気はどうだろうか?
ツーリングコースはどうしよう?
作戦会議は夜遅くまで続き、3杯目のハイボールが空いた。
つづく…