~レンタル大作戦Ⅲ~⑳「57歳バイカーへの道、大型編」 | Jinkhairのバイカーへの道

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こちらは香川県坂出市にある理容室「Jinkhair(ジンクヘアー)」のブログです。店主が好きな「80年代HR&HMのアルバム紹介、ライブレポ」や「カメラ」「バイク」のことなど、日々の出来事などを気ままに書いております。

さて、一夜明けた7月5日。
遅くまで続いた作戦会議のせいか、頭が重い…。
せっかく大浴場があるのに入らずに寝てしまった…
 

朝食は何時までだ?9時か…もう8時過ぎだ、もう行かなきゃ!

ビジホの朝食としては及第点か。

 

レンタルバイクは10時から予約しているというのにグズグズしていたら10時前になってしまった。

電話で遅れる旨伝えてホテルを出る。

ここから15分くらいの距離に「レンタル819京都伏見店」はある。

ここは「伏見デルタ」という二輪専門の自動車学校が副業的にやっているお店で本来火曜日は学校が定休日なのだが、レンタルの方は予約があった時だけ営業するのだそうだ。

この学校のHPをちょっと見てみたのだが、教習料金が凄く安い!

教習代ってどこの教習所も似たり寄ったりだと思ってたのにこんなに安いなんて!

やっぱり二輪専門の教習所っていうことで安くできるんだろうか?

こんなところが近くにあったらなぁ~。

 

係のオジサンが気さくな方でご自身もバイクに乗られるらしく、決まった手続きを終えた後も色々教えてくれる。

今日借りるバイクはこれ!

カワサキバルカンS

●649cc水冷4ストローク並列2気筒エンジン搭載

●車重229kg、シート高705㎜。

●最大出力61PS

●最大トルク62Nm

カワサキバルカンシリーズの中で唯一生き残ったアメリカン(クルーザー)タイプのバイクである。

カワサキの公式HPではこう紹介されている。

 

それぞれのライフスタイルにフィットするアーバンランナー、VULCAN S。流れるような美しいデザインとスタイリッシュなパーツは優雅で独創的な世界観を表現し、多様なライディングはもちろん、様々なファッションやライフスタイルにもフィットする全く新しいモーターサイクルです。

 

各部の説明…て言ってもこのバイクは特別なモノは何もついてない至ってシンプルなバイクであるから特に覚えることはない。
 
出発準備に結構手間取ってしまった。
スマホホルダーはついているのだが、荷物を入れるとことが全くない。
自分のバイクならサイドバッグを取り付けるところだが、そういうわけにもいかない。
持参のタンクバッグを付けてみたが、カメラを入れるとカッパは入りそうにない。
一応リュックは持ってきているのだが…
リュックを背負ってバイクを運転するのはイヤなんだよな…
雨雲レーダーを見ても近畿地方は北部は大丈夫そうだし…
よし!カッパは置いてゆこう!
降ったら降っただ!
 
最小限の荷物で出発!
さぁ!このバルカンS、借りてはみたものの私に運転できるだろうか?
エンジンをかけ、満を持して走り出す!
おぉ!ステップが遠い(笑)
マグナで慣れているとはいえ、ステップが遠く感じる…
イヤ、遠い上にちょっと高いかな?
それにステップとシフトペダルの感覚が狭いのでブーツの先が挟まる感じ。
これは私がワイルドウイングの厚底シューズを履いているからだと思うがちょっとストレスになる。
このバルカンSはペダルの位置を微調整することができると聞いたがこういうところも調整できるのだろうか?
 
そのほかの乗車ポジションについてはマグナとそれほど変わらない。
乗りやすい、楽なポジションと言える。
そしてやはりトルク、パワーが違う!
そりゃマグナ(250cc、最大出力27PS、最大トルク23Nm)と比べたらそれぞれ倍以上のスペックを誇るのだから。
とりあえずの目的地は「比叡山延暦寺」
この「比叡山ドライブウェイ」がなかなか良い道だそうなのだ。
 
しばらく京都市街をだらだらと走る。
クラッチも重くなく、車重もマグナより40kg以上重いはずなのだがそれも感じない。
しばらく行くと比叡山への入り口に差し掛かった。
(Googleより)
この辺りから道の雰囲気はガラッと変わって大好きなクネクネ道に。
この適度なワインディングが心地よい。
雨は降っていないが霧がところどころ発生していて見通しは良くないが不安になるほどではない。
メッシュジャケットを通して入ってくる風が肌寒ささえ感じさせる。
ここから比叡山ドライブウエイに入る、料金所では通行券を受け取るのみ。
 
しばらく走ったところでトイレ休憩。
 
振り返って驚いた!山の合間から琵琶湖が綺麗に見えるではないか!
このまま天気が持ってくれればよいのだが…
延暦寺の駐車場に到着!
本来ならお寺の中もゆっくり観て廻りたいのだが、今日はスタートも遅く、準備に手間取った分時間が押している。
天候の崩れも心配だし、今日は早めに帰りたいのでお寺の中はまた次の機会に譲るとする。
 
その代わりと言っては何だが、この休憩所の中の食堂で何か食べて行こう。
 
何がいいかな?
ん?
「比叡山そば」とな!
よし!それにしよう!
 
これが「比叡山そば」だ!
何が比叡山なのかはわからないが(笑)山菜がトッピングしてあったので、それがそうなのだろう(笑)
 
比叡山ドライブウェイをズンズン降りると琵琶湖沿いの県道558号線に入る。
 
「雄琴温泉!」
そうか!ここが有名な「雄琴」か!
言うまでもなく「男たちの夢の国、ワンダーランド」〇-プランド街で有名な街である。
さてさて、その「ワンダーランド」はどこに?
 
おぉ!ここがその「ワンダーランド」の入り口か!
 
もちろん今、この「ワンダーランド」でお遊びするわけにはいかないが、せっかくだからちょっと探索してみようではないか!
由緒ある「比叡山延暦寺」をスルーしといて「ワンダーランド」は探索するんかい!との突っ込み覚悟(笑)
 
川沿いをどんどん入ってゆく。
おぉ!刺激的なネーミングのお店が一杯立ち並んでいる!
ワッ!なんか柄の悪そうなおっさんたちがゾロゾロ出てくるではないか!
呼び込みのおっさんたちの手招きをシカトしてぐるっと一周しようと思ったら何と行き止まり!
仕方なくUターンして来た道を戻っていたらさっきのおっさん達の総攻撃にさらされる羽目に(笑)
「にーちゃん、どこ行くんや~」
「行く店決まってんのか~?」
「こっちやこっち!」
 
「いや、ちょっと道を間違えて…」
とそそくさとその場を立ち去るのであった(笑)
 
いや~焦った、焦った!
まだまだ「ワンダーランド」でお遊びするには修業が足りぬわ!(笑)
 
さ!気を取り直して京都に帰ろう!
 
しかし、思うんだけど、この「雄琴」
〇-プランドで有名だけど、それはその一角だけの話であって、それ以外は普通の街なんだよな、当たり前だけど。
駅もあって、学校もあって、役所もあって、病院も、会社も、商店も、もちろん普通の家も沢山ある。
だけどあまりにも「それ」が有名になっちゃっているから、例えば雄琴出身の人がそれを明かした時に奇異な目で見られたり興味本位で色々聞かれたりして、イヤな思いをしてる人もいるかもしれないな。
実際どうなんだろ?
 
ん?そんなことを考えていたらなんか、京都の方角の空がどんよりと暗いぞ!
 
嫌な予感…
 
台風は外れたはずだが…
どっちにしても今日はカッパを持って来てない。
このまま京都のレンタルバイク屋に返しに行くしかない。
 
国道161号線を京都に向かって南下する。
なんかポツポツして来たぞ~!
 
そして長いトンネル…
トンネルは基本嫌いだが、この道は高速道路みたいな道だから却ってトンネルは快適なのだ!
 
ん?
トンネルの出口が何か変だ…
なんか煙ってるっていうか…
 
そしてトンネルを抜けるとそこは…
土砂降りだった!
「うわ~っ!」
トンネル一つでこんなに天候が変わるなんて!
それにもまして渋滞とまでは行かないがノロノロ運転なのでまともに雨に濡れる。
雨がメッシュジャケットを通して中に入ってくる。
そしてちょうど股間のところに雨が溜まってくるのがわかる。
シューズの中もグチュグチュだ。
もうどうしようもない。
台風本体ではないが、それに影響を受けた雨雲だろうか。
これはカッパを持っていたとしても着る機会はなかったかもしれない。
 
仕方ない、このまま帰るしかない。
道の端が川のように水が流れている。
それにタイヤを取られないようにやや中央寄りを走る。
とにかく安全に無事帰れさえすればいいのだから…
 
京都市内に入ると少し小降りになった。
ホットするもつかの間、ナビが高速に入れというのを無視していたら道がわからなくなった。
というのも実はこのバルカンSに取り付けられているETC車載器が不良でカードを読み込めないのでなるべく高速には乗りたくないのだ(料金を払うのが億劫なため)。
ナビを再設定していたら、ナビ用にしているスマホのバッテリーが残り2パーセントに!
最悪このスマホがダメでもメインのスマホがあるので何とかはなるのだが…
やはり、ナビに頼り切りになるのではなく、地名や方角を少しは覚えておかないといけないなと痛感した。
 
何度か道をUターンして何とか元のレンタルバイク屋にたどり着いた。
 
全身びしょ濡れで寒い!早く着替えたい。
 
「イヤ~!最後降られましたね~!」
レンタルバイク屋のオジサンが出迎えてくれた。
各部の簡単にチェックして返却完了!
「明日はレブルでしたね?明日は天気は大丈夫でしょう!」
 
そうなのだ!明日は前から乗ってみたいと思っていた「ホンダレブル1100DCT」を借りる予定なのだ!
明日こそ琵琶湖を一周してマキノ高原にも行こう!
 
とにかく今日は無事に初めての大型バイクでの公道デビューを終えることができたのでよしとしよう!
 
 
                                 つづく