さて、いよいよ最後の教習の日になった。
今日はコースも覚え、課題のすべてを安定して通過できるようにして明日の検定に備えなくてはならない。
これは1年半前、ひょんなことからバイクに乗ろうと決意した56歳のちっこいおじさんが、怪我や挫折を乗り越えて「普通二輪免許」を取得後、更に調子に乗って「大型2輪免許」に挑戦するノンフィクションの物語である。
仕事が割と早く終わったので余裕をもって教習所に到着。
休みの日を中心にスケジュールを組んでもらっているので、夜の教習は今日で2度目なのだが、検定日の前日に入れてくれたのは配慮なのだろうか?
4月27日が初教習で教習時間は12時間。
途中GWだったり、目の病気で入院したりで予定よりも伸びてしまったが、懸念されていた補習もなく無事ここまで来ることができた。
って言っても検定落ちれば補習1時間確定なんだけど(笑)
休みの日中心ののんびりペースだったけど、「早かったな」っていう感じ。
それは「普通2輪」の時があまりにも紆余曲折だったからかもしれない。
あの時は…
●普通自動2輪コース入校
●コケまくって補習の連続、事務員に呆れられる
●スラロームでコケてろっ骨骨折でしばらくお休み
●休みの期間に原付ジョグを買って練習に明け暮れる
●復帰するも、嫌な教官と自分のできなさに心が折れて再度離脱
●それでは!と別の教習所に入校して「小型2輪免許」取得
●練習用にと「GN125h」購入、練習
●満を持して復帰するも、魔のクランクの泥沼にハマる
●教官に検定に合格する確率は20%以下と宣告される
●それでも「一か八か」で受けた卒検で…
●奇跡の一発合格!
まぁ、これだけのことがあった前回の教習に比べたら今回の大型の教習などまるで「池に浮かべたボートで昼寝するくらい」のんびりしたものだった(笑)
勿論どんくさい私の事、スムーズに進んだわけでは決してない。あくまで前回と比べたら、の話。
そして最後の教習の日を迎えた。
今日は大きな課題を残すことなく明日の検定に臨めるよう苦手科目をしっかり練習して注意点を確認しておかなければ…。
まずは課題を意識しながらコースのおさらい。
大きなミスはしなくなった。
ただ一本橋、スラロームとも秒数が足らない。
一本橋が8秒台、スラロームが7秒超。1秒5点の減点と聞いているから両方で15点程度の減点か…
70点以上で合格らしいからあと15点以上減点されなければ大丈夫。
もちろん脱輪やエンスト、転倒など大きなミスがあれば即アウトとなるが…
よし!一本橋、スラロームはこれ以上のタイムの上積みは狙わない。
安全確認、車線変更などでは絶対に減点されぬよう注意する。
8の時は大丈夫だろう。
クランクは大分安定してきた。100%とまでは言わないがもう立ち塞がる大きな壁ではなくなった。
後は波状路。
こないだGNで山の荒れ地で練習してちょっとコツを掴んだ。
コースさえ外れなければ大丈夫だろう。
しかし一つ気になることが…
予報では明日1日雨らしい!
実は私、小型、普通そして大型と3つの教習で一度も雨に降られた事がなかったのだ。
雨の多い季節に受けながらである。
それがこれらに集大成とも言える大型2輪の卒業検定の日に雨である。
まぁ、これも一興ではないか。
路面が濡れていると滑りやすいという配慮から急制動の制動距離が少し長くなる。
それが実際どのくらいのモノなのかわからないが…
後は服装かな?
小雨くらいならいつものライディングジャケットで受けてもいい。何もロングツーリングする訳じゃないから。
結構降りそうだったらやっぱりカッパ着ようかな?
ちょっと気になる所だけど自前のカッパ出してまた干すのも面倒臭い。
ヤッパ借りよう。
等と考えながら教習所に到着。
こりゃやっぱりカッパ着よ!